インテルMF本人よりもローマ移籍に前向きだというジュゼッペ・リーゾ
インテルのダヴィデ・フラッテージが移籍を希望しているという報道が連日紙面を賑わせている。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は14日、「対立の火種」に言及した。
これまでの経緯としては、出場機会の少なさに不満を抱くフラッテージが今冬の移籍を希望し、古巣であるローマが関心を示している。ただし、インテル側は最低でも4500万ユーロを要求しており、ローマにとってこの金額は負担が大きすぎる。その結果、移籍を希望したフラッテージのインテルでの立場が微妙なものとなり、「対立」が生じているとされる。
この中でインテルは、フラッテージの代理人であるジュゼッペ・リーゾに不満を募らせている。この取引で積極的に動いているのがリーゾであり、ローマのフローラン・ギゾルフィSDとともに話を進めようとしているそうだ。
一方で、当のフラッテージ本人は、それほど積極的にインテル退団の意向を表しているわけではないようだ。フラッテージはチーム内に混乱を持ち込むような選手ではなく、仮に移籍を希望したとしても、それを表立って示すことはしないとされている。『ガゼッタ』のフィリッポ・コンティチェッロ記者は次のように述べ、疑問を呈している。
「実際のところ、フラッテージ自身がクラブとあからさまに関係を壊したわけではない。彼はそういうタイプではなく、常に全力で練習に取り組んでいる。しかし、ここ数週間、外部からの圧力が高まり、退団に向けた出口を模索する動きが強まっている。代理人のリーゾは、選手本人以上に積極的に動いており、フラッテージの古巣であるローマとのつながりを活用している。このような動きは合法的であり、一種の“ピランデッロ(イタリアの劇作家=複雑で曖昧な作風から来る表現)的な駆け引き”と言えるが、それが果たしてこの25歳の才能ある選手のためになっているのだろうか?」
直近のヴェネツィア戦では、フラッテージは2度の惜しいチャンスを逃し、自身の「らしさ」を発揮できなかった。このミスがメンタル面に起因するものだとすれば、リーゾの積極的な動きがクライアントに悪影響を及ぼしている可能性もある。