アタランタを下して決勝へ
2日に行われたスーペルコッパ・イタリアーナ準決勝のインテル対アタランタは、2-0でインテルが勝利を収め、決勝進出を決めた。イタリアメディアの選手採点を紹介する。
インテル採点
ヤン・ゾマー
FcInterNews:7 — ガスペリーニ監督のプレスから外れ、試合中の多くの時間を足元のプレーで過ごした。試合終盤のベルガモ勢の猛攻に対し、90分にジムシティとルックマンのシュートを立て続けに防いだ。
TMW:6.5 — 試合終了間際にジムシティのシュートを鋭い反応で見事にセーブし、チームを救った。
ヤン・ビセック
FcInterNews:6.5 — 1対1での強さが光るが、ポジショニングでの不安定さが見られた。空中戦では無敵で、得点のチャンスも数回あったが枠を外した。ルックマンの登場で集中力が増した。
TMW:6.5 — ザニオーロに対する守備で力強さを見せ、攻撃参加にも積極的だった。
ステファン・デ・フライ
FcInterNews:6.5 — ゾマーと頻繁にパス交換を行い、プレスを回避。アタランタの圧力を受けながらも、ゴール前の守備では堅実だった。
TMW:7 — 明確なマーク対象がいない中、自由にプレーしつつ、効果的なロングパスを披露。
アレッサンドロ・バストーニ
FcInterNews:6 — ヘディングのミスがスカルヴィーニにチャンスを与えたが、それ以外では安定したプレー。攻撃では制限を受け、存在感が薄かった。
TMW:6 — ブレシャニーニに抑え込まれ、普段の力を発揮できなかった。
→67分 カルロス・アウグスト
FcInterNews:6 — 試合終盤、デ・ケテラールのチャンスを防ぐ重要なクリアを披露。VARによる助けもあり試合を支えた。
TMW:6.5 — デ・ケテラールへの決定的なクリアが実質的にゴールと同じ価値を持った。
デンゼル・ドゥンフリース
FcInterNews:7.5 — 前半はワラシ、後半はマイコンのようだった。まったくもって予測不能な選手であり、恐らく今夜はその「予測不能」という概念を最大限に引き立てた試合だったのだろう。後半に入ると見事なゴールで均衡を破り、さらに力強い一撃で追加点を挙げた。二つの顔を持つ選手の典型的な試合だった。
TMW:8 — 思いがけないヒーローとなった。1つはジョルカエフのようなゴール、もう1つはマイコンを彷彿とさせるゴールで、アタランタを独創的な2得点で打ち破った。
ニコロ・バレッラ
FcInterNews:6.5 — プレスの厳しい中でリスクを冒し、クリエイティブなプレーを披露。特に、ザニオーロのカウンター攻撃を数的不利の場面で止めた重要なリカバリーは見逃せない。前線の選手たちがもっと決定的な動きを見せていれば、彼の働きはさらに報われただろう。試合中には何度も低い位置に下がり、レジスタとしてゲームを動かそうとしていた。
TMW:6.5 — 精力的な動きで攻撃をリードし、正確なクロスを供給。終盤でもそのスタミナを発揮した。
→81分 ダヴィデ・フラッテージ:採点なし
ハカン・チャルハノール
FcInterNews:6 — アタランタの厳しいマンツーマンマークに苦戦し、横パスや後ろへのパスが多くなった。プレッシャーを回避するプレーが課題だった。
TMW:6.5 — CKからの得点の起点となり、パスミスがあったものの全体的には良い内容だった。
→67分 クリスティアン・アスラニ
FcInterNews:6 — インテルが守備に切り替わる場面では、彼は低い位置に下がり、試合の主導権をアタランタに渡す形となる。そのため、主にボールを持たない状態で走り回り、ペナルティエリア付近で相手の攻撃を遮断しようと努めた。技術的なプレーは少なめだが、戦術面での貢献は大きかった。
TMW:6 — 試合がほぼ決まった状況で出場し、戦術的な役割を果たした。
ヘンリク・ムヒタリャン
FcInterNews:6 — 戦術理解やポジショニングの面ではいつも通り素晴らしく、アタランタがボールを持っている際にはどこに位置取るべきかを常に把握し、チームメートが空けたスペースを埋める役割を果たしていた。ただし、攻撃面では評価が下がる。特に、称賛に値するリカバリーを見せながらも、それが望む結果には繋がらなかった。それでも、後半には懸命に取り組んでいた点は評価されるべきだ。
TMW:7 — 何度か利他主義が過ぎる場面もあったが、それでも相手の守備ラインをこじ開ける頼りになる道具のような存在だった。中盤の3人の中では最も優れたパフォーマンスを見せた。
フェデリコ・ディマルコ
FcInterNews:6.5 — 序盤はアタランタの守備に阻まれるも、後半にはスペースを見つけ攻撃に活気をもたらした。
TMW:6 — 終盤にはチームに安定感をもたらしたが、個人的なチャンスを生かせなかった。
→76分 マッテオ・ダルミアン
FcInterNews:6 — 試合を締めるための交代出場で、しっかりと役割を果たした。
TMW:6 — 特筆すべきことはないが、試合を安定させた。
ラウタロ・マルティネス
FcInterNews:5 — いつもの筋書きで、インテルが勝てばすべてが良しとされるが、アタランタ戦でのパフォーマンスは、思わず頭を抱えたくなるレベルだった。カルネセッキの神がかったセーブは認めるにしても、6度のチャンスを無駄にした責任の多くは彼自身にある。特に、ディマルコが自らの得点を諦めてカピターノを助ける形で送ったアシストを活かせなかった場面は象徴的だった。もしエデルソンのゴールが認められていたら、試合の結末はどうなっていたかわからない。彼の他のプレーに目を向けるのは難しい。
TMW:5 — 彼は走り回り、ボールを奪い返し、テュラムに見事なヒールパスを送るなど、良いプレーも見せた。しかし、得点に対する執着心が再び彼を支配し始めたのは明らかだ。2〜3回は決定的なチャンスを無駄にしてしまい、その原因の一部は、強迫的に彼にボールを預け続けるチームメートにあるのかもしれない。それでも、結果は誰の目にも明らかであり、カルネセッキの好セーブもその一因とはいえ、物足りないパフォーマンスとなった。
マルクス・テュラム
FcInterNews:6 — 試合序盤に期待を抱かせる動きを見せたが、その後は中盤の混雑に苦しんだ。前半で交代となる。
TMW:5.5 — ポテンシャルを発揮できず、効果的なプレーが少なかった。
→46分 メフディ・タレミ
FcInterNews:6 — 終盤の守備で重要な働きを見せ、チームのプレッシャーを緩和した。
TMW:6 — 攻撃の機会は少なかったが、守備面で貢献した。
シモーネ・インザーギ監督
FcInterNews:6.5 — アタランタのプレス戦術に苦しむも、ドゥンフリースの活躍に助けられた。試合終盤の冷静な采配が光った。
TMW:7 — 冷静な戦術的対応でアタランタを再び撃破。連勝を伸ばす監督としての力量を発揮した。