「インテルのつまずきを期待していた」のは誰か
インテルは16日のセリエA第16節でラツィオに6−0で大勝した。試合後のシモーネ・インザーギ監督のコメントが話題になっており、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』がその意図を予想した。
試合後『DAZNイタリア』のインタビューに応じたインザーギ監督は、「多くの人がまたインテルがつまずくことを期待していたことは分かっている。そんなことに耳を貸さずにひらすら努力している」と、チームを称えつつ、周囲の雑音に対する苛立ちを覗かせた。
怒りの原因
『ガゼッタ』によれば、インザーギ監督はレバークーゼン戦に負けたあとの反応が気に入らなかったようだ。UEFAチャンピオンズリーグ初黒星のたったの1敗で過剰に批判を浴びたというのがインテル指揮官の認識で、特に、ターンオーバーの判断を否定する指摘に苛立ったという。
ナポリへのけん制も?
メディアに対してだけではなく、インザーギ監督のコメントはナポリへのメッセージでもあるとみられている。特に、アントニオ・コンテ監督にあてたものではないかというのが同紙の見立てだ。
コンテ監督は「インテルは2と4分の3の戦力がある」「マロッタが何と言おうと構わないが、彼はインテルがスクデットを逃したら平穏でいられない」「インテルがセリエAで最強」といった発言を繰り返し、スクデットレースのライバルに再三プレッシャーをかけてきた。
インテルの黒星を待ちわびていたかのように批判を始めるメディアと、マインドゲームで足を引っ張ろうとするライバル——。インザーギ監督の発言には、いろいろなメッセージが含まれていたのかもしれない。