陰の立役者はダルミアン?
インテルは6日のUEFAチャンピオンズリーグでアーセナルと対戦し、サン・シーロで1−0の勝利を収めた。
インテルは前半終了間際にメフディ・タレミが獲得したPKをハカン・チャルハノールが決めて先制すると、後半はアーセナルにボールを支配されたものの、決定機をあまり与えず、クリーンシートで逃げ切った。戦績を3勝1分けで勝ち点を10としたインテルは、決勝トーナメント進出に一歩前進している。
イタリアメディアの選手採点を紹介する。
インテル採点
ヤン・ゾマー
FcInterNews:6 – メリーノへの対応で遅れた際、もしセリエAであればPKを取られていたかもしれない。セットプレーでは視界を遮られ、仲間のサポートが必要だった。ハフェルツの左足のシュートを冷静に防いだ。
TMW:6.5 – ボールの扱いに慎重な姿勢が見られたが、結果的には安定して対処した。ハフェルツのシュートへの対応で少し不安定さを見せたが、最後には無難に処理した。
バンジャマン・パヴァール
FcInterNews:6.5 – 豊富な経験を生かし、冷静にマルティネッリのドリブルを防いだ。フラッテージが助けに入り、守備が一層安定。相手がセットプレーでエリア内に人を詰め込む中でも、空中戦で奮闘。ドゥンフリースと連動し、右サイドの攻撃も担った。
TMW:6.5 – エアバトルが多かったが、安定して対応。相手に突破を許す場面もあったが、全体としては粘り強く守った。
ステファン・デ・フライ
FcInterNews:7 – ハフェルツがエリアに入ってこないため、自由に動いて仲間を守る役割を担った。後半では対戦相手の攻撃を封じ、相手のクロスをことごとく跳ね返した。
TMW:7 – 試合終盤にかけて良くなった。アーセナルの攻撃に対するインテルの守備の柱となった。
ヤン・ビセック
FcInterNews:7 – 試合の雰囲気に刺激され、序盤から積極的にプレー。守備では確実な対応を見せ、ハフェルツのシュートをブロックして得点を阻止。サカに対しても、必死に集中しながら一歩も引かず粘り強く守った。
TMW:7.5 – ゾマーを救うような守備で、アーセナルの攻撃を完封した。前線にも積極的に参加し、成熟したパフォーマンスを披露した。
デンゼル・ドゥンフリース
FcInterNews:6.5 – 試合序盤に豪快なシュートを放ち、クロスバーに直撃。体を張り、ゴールライン上で相手のシュートを防いだ。インテルが押し込まれた際には、ボールを運んでチームを救った。細かいミスもあったが、プレミアの雰囲気に馴染んでいた。
TMW:7 – 試合開始早々に強烈なシュートを放ち、バーに阻まれた。積極的な攻めと守りで高いパフォーマンスを発揮し、ゴールライン上でのブロックも光った。
ダヴィデ・フラッテージ
FcInterNews:5.5 – ドゥンフリースのサポートを任され、守備に奔走。しかし、アーセナルの守備網が堅く、攻撃面で存在感を出せなかった。
TMW:5.5 – アーセナルのディフェンスを崩せず、限定されたプレーに終始。ボールロストも多かった。
(→61分) ニコロ・バレッラ
FcInterNews:6 – プレスをかけて走り回り、チームに貢献。ビルドアップには苦労したが集中していた。
TMW:6 – 入ってすぐにイエローカードを受けるも、右サイドで役割を果たした。
ハカン・チャルハノール
FcInterNews:6.5 – 序盤のインテルの良い流れをつくり、精度の高いシュートを放つもわずかに外れた。PKも確実に成功させた。
TMW:7 – 復帰戦だが、インテルの攻撃をスムーズにし、PKも冷静に決めた。
(→71分) クリスチャン・アスラニ
FcInterNews:6 – 入りは重かったが、徐々に適応し守備面で貢献。
TMW:6 – チームが守りに専念する中で、徐々に試合に溶け込んだ。
ピオトル・ジエリンスキ
FcInterNews:6 – 繊細なボールタッチで目を引いたが、アーセナルの圧に対し、もっとアグレッシブさが必要だった。サカへの守備に回り、ファウルを誘ってプレッシャーを緩和。
TMW:6.5 – サカへの守備で貢献し、インテルのプレーを落ち着かせた。
(→61分) ヘンリク・ムヒタリャン
FcInterNews:6 – フレッシュさを活かし、相手の攻撃を妨害。
TMW:6 – 途中出場組の中で最も試合への影響を与えた。
マッテオ・ダルミアン
FcInterNews:6.5 – 左サイドで守備を固め、サカの脅威を抑えた。攻撃はビセックに任せ、主に守備面で貢献。最後は足をつるまで全力を尽くした。
TMW:7.5 – 必要な場面で的確にポジションを取り、サカを封じ込めた。まさにチームが頼れる存在で、他チームからも欲しがられるほどの活躍。
ラウタロ・マルティネス
FcInterNews:6 – 序盤は良いスタートだったが、イエローカードを受けて苛立ちを見せた。相手からの激しいチェックを受けつつも、鋭い縦パスで反撃の糸口をつかんだ。
TMW:6 – 主にサポート役に徹し、エリア内での存在感は薄かったが、仲間に良いパスを供給した。
(→62分) マルクス・テュラム
FcInterNews:6 – 守備に追われ、攻撃でボールを活かす場面は少なかった。
TMW:6 – 唯一の持ち上がったシーンで観衆を沸かせるも、出場時間は短かった。
メフディ・タレミ
FcInterNews:6 – 時折見せる高い技術が際立ち、ビセックをゴール前に送り出す場面や、PKを得るプレーで貢献した。後半はやや存在感が薄れた。
TMW:6 – アクロバティックな動きでPKを獲得し、試合を動かしたが、全体としては激しいプレーの中に埋もれる場面もあった。
(→79分) フェデリコ・ディマルコ — 採点なし
シモーネ・インザーギ監督
FcInterNews:7 – 初期の采配が功を奏し、アーセナルにボールを譲りながらも守備を保った。後半には守備を固め、強豪アーセナルの攻撃を封じ込めて大きな勝利を得た。
TMW:7 – スクデットを左右しうる試合の前に、守備的な戦術で価値ある勝利をつかんだ。普段のスタイルではないが、この勝利は大きい。