バロンドール候補のラウタロ・マルティネスに厳しい評価
27日に行われたセリエA第9節インテル対ユヴェントスのイタリアダービーは、4−4の引き分けに終わった。イタリアメディアのインテルの採点を紹介する。
インテル採点
ヤン・ゾマー
FcInterNews:5.5 — 最初の3失点についてはほとんど責任がないが、4点目ではもっと対応できたはず。足元でのプレーはいつも通り、ユヴェントスのプレスを受けても焦ることはなく安定していた。
TMW:5 — 最初の2失点は仕方がないが、ケナン・ユルディズの最初のゴールではもっと対応できたはずだという疑念が、2点目の失点で確信に変わる。
バンジャマン・パヴァール
FcInterNews:6.5 — 昨シーズンを思い出し、攻撃でも存在感を示した。インテルの最初の2得点に積極的に関与し、タイミングも正確だった。失点時にはマッケニーとブラホビッチに挟まれ、集中力を維持する必要があったが、このような場面での冷静さを発揮した。早めの警告を考慮して途中交代。
TMW:5.5 — ディフェンス陣ではまだ良い方。彼の攻め上がりがPKを誘発した。
ヤン・ビセック
FcInterNews:5 — サヴォーナのクロスに対して対応が甘く、ユルディズに背後を突かれる場面があった。試合を通じて落ち着きがなく、ピッチ上をさまよった。
TMW:5 — ユルディズにあっさりと抜かれる場面が多く、不安定なプレーだった。
ステファン・デ・フライ
FcInterNews:5.5 — ブラホビッチの同点ゴールの際、なぜ左に引き寄せられたのか疑問が残る。彼らしくない選択だった。終盤には経験で持ち直すが、インテル全体が守備で苦しむ中、同様に乱れた。
TMW:5 — ブラホビッチの得点シーンは簡単にやられすぎた。
アレッサンドロ・バストーニ
FcInterNews:6 — フランシスコ・コンセイソンとの1対1に苦戦。何度も追いかける場面があったが、長い足を生かしてボールを奪い返した。難しい場面では声を上げて仲間を鼓舞し、好守備でチームをリードしたが、後半には自信を失う場面も。
TMW:5 — フランシスコ・コンセイソンに手を焼き、仲間のサポートが不足している中で苦戦したが、試合終了間際になってようやく対応策を見つける。
デンゼル・ドゥンフリース
FcInterNews:6 — カバルとウェアに振り回される場面もあったが、ユヴェントスの攻撃を抑えるためにポジションを修正することを余儀なくされた。攻撃面ではパヴァールやバレッラと連係し、試合を通して決定的なプレーを見せた。3-2のPKを獲得し、さらに混戦から4-2のゴールを決めたが、ユルディズに2点を許した。
TMW:6 — PKを獲得し、続いて貴重なゴールも決めてインテルに再びリードをもたらしたが、ユルディズに対する守備は苦労が多かった。
ニコロ・バレッラ
FcInterNews:6.5 — インサイドハーフの役割に戻り、試合を通して質の高いプレーを披露。パヴァールへのロングパスや、ダニーロのファウルを誘発するテュラムへのプレーは見事だった。試合の流れをよく読み、無理をせずに賢くプレー。時間が経つにつれてさらに存在感を増した。
TMW:6.5 — 素晴らしいパスもいくつか見られたが、守備では苦労する場面も。ディ・グレゴリオにゴールを阻まれた。
ピオトル・ジエリンスキ
FcInterNews:7 — インテルでの初先発で、レジスタとして2つのPKを落ち着いて決めた。ディフェンスの前でのプレーもそつなくこなし、特にビルドアップでの貢献が目立った。フィルター役としてはやや不安定だったが、その経験からくる冷静さは評価に値する。
TMW:7.5 — フル出場はまだできないものの、役割をしっかりとこなし、PKも確実に決めた。彼がいるとチームが回り始める。
(→63分)ダヴィデ・フラッテージ
FcInterNews:5.5 — チームに新たなエネルギーを与えるべきだったが、むしろ混乱を招く場面が多かった。
TMW:5 — ユルディズへの対応する際のサポートが不十分。結果的に失点を許す。
ヘンリク・ムヒタリャン
FcInterNews:6.5 — フランシスコ・コンセイソンやカンビアーゾとのデュエルに苦労し、1対1では分が悪かった。だが、テュラムのアシストからシュートを決め、流れを変えた。
TMW:7 — テュラムからのパスを受けて、鋭いシュートを決め、インテルにリードをもたらした。中盤の争いにも積極的に参加した。
フェデリコ・ディマルコ
FcInterNews:6.5 — ユベントスの右サイドに警戒して、攻撃よりも守備に専念する姿が目立った。後半に自信を失うも、守備面では持てる力を尽くした。
TMW:5.5 — アンドレア・カンビアーゾとのフィジカルバトルに苦しみ、バストーニのサポートにも不安が残る。(77分 ダルミアン 6 – 守備面ではやや改善を見せた。)
(→77分)マッテオ・ダルミアン
FcInterNews:5.5 — 守備を安定させるために投入されたが、他の選手同様に苦戦し、あまり効果を発揮できなかった。
TMW:6 — カンビアーゾに対して守備を試みたが、完全には抑えきれなかった。
ラウタロ・マルティネス
FcInterNews:5 — リスクの高いエリアでのプレーから失点の原因をつくってしまい、試合を通じて影が薄かった。後半には惜しいヘディングシュートを放つが、得点には至らず。
TMW:5 — シュートがわずかに外れ、決定機を逃した。バロンドールの候補に挙がっているが、期待に応えられなかった。
マルクス・テュラム
FcInterNews:7 — インテルの攻撃の中心となり、PKを獲得し、ムヒタリャンへのアシストも成功。ユベントス守備陣を翻弄し続けた。
TMW:7 — インテルの攻撃をけん引し、PKを誘発し、さらにもう1つの決定的なプレーも演出。存在感が際立った。
(→87分) メフディ・タレミ
採点なし
シモーネ・インザーギ監督
FcInterNews:6 — 試合の展開が読みにくい中で、今季のインテルがリードを守り切れないという課題が浮き彫りになった。試合の主導権を握りつつも、重要な得点を許し、勝ち点2を失った。
TMW:6 — 試合展開を読むのが難しいが、チームはチャルハノール不在でも機能していた。ただ、守備陣には不安が残り、フラッテージの投入も期待通りにはいかなかった。