インテル時代の「教育的な指導」に感謝するユヴェントスGK
ユヴェントスのGKミケーレ・ディ・グレゴリオが25日、『スカイ』のインタビューに応じた。
今年夏にモンツァからユヴェントスに移籍したディ・グレゴリオは、インテルの下部組織で育った選手で、この一戦への思い入れは人一倍強いはず。大一番を前に、次のように語った。
インテルでの思い出
「インテルにいろいろとしてもらった。13歳のとき、父を亡くした際に支えてくれたんだ。7歳になる前にインテルに入団し、19歳になる前に離れた。そこでの経験は僕を成長させた」
「カルチョの指導者としてだけじゃなく、教育者として接してくれたコーチたちがいて、そのおかげで今がある。友達が旅行に行ったり、夜に出かけたりして、自分がいろんな『初めて』を逃していると感じかけたとき、練習が犠牲じゃないと思わせてくれたんだ。教育的な指導のおかげで、セリエCの舞台へ飛び込む準備ができたよ」
インテル復帰は考えなかった
「インテルでプリマヴェーラのスクデットを獲って、セリエBのクラブに行けると思っていたけれど、実際に届いたのはセリエCからのオファーばかりだったんだ」
「そこでしっかりと全方位的に分析して、衝動的にならずに、自分が自分を過小評価していないかを確認する必要があった。自分に言い聞かせたんだ。これが自分の価値ならば、それを受け入れよう、ってね。ポルデノーネでは自分を過小評価してしまったけど、19歳のときには過大評価していたと思う」
「ユースの舞台はときとしてに誤った期待を生んでしまう。インテルのプリマヴェーラにいると、すでにプロ選手になったかのようなおごりが生まれたりする。スポンサーもいて快適だし、全てが整っているように感じるんだ。でも、そこから自分を現実に引き戻すことができた」
「もしポルデノーネが自分を欲しがるなら、それは自分がそのレベルだということだ。インテルに戻ることは、正直言って期待していなかった。もし戻るなら、正々堂々と戻りたかったし、脇役にはなりたくなかった。でも、インテルに対して恨みはないよ」
「ユヴェントスにすぐ馴染んだ」
「インテル戦が本当に自分たちの実力を示す試合になるとは思わない。僕たちは新しいチームで、どうしても時間が必要なんだ。これまで僕へのシュートは少なかったから、自分に対する評価を下すのはまだ早いだろうね。でも、ナポリ戦でのセーブでチームに貢献できたことはうれしいよ」
「ユヴェントスの環境にはすぐに馴染んだ。合宿から戻ったとき、家族に『ここが居場所だ』って言ったくらいだね。ここに馴染むのは、ほかの場所よりも簡単だった。息子のリッカルドを幼稚園に送っていくときにスタジアムのそばを通ると、幸せを感じるんだ」