フラッテージ、ジエリンスキ、タレミ、マルティネス、ビセックも
インテルは、2023/24シーズン以上の選手層を示せるだろうか。23日付け『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、インテルの控え選手たちの底上げに注目した。
同紙は、「オレたちはリザーブじゃない」という見出しで、インテルの選手層にフォーカスした。特にダヴィデ・フラッテージとメフディ・タレミを取り上げ、先発の座をうかがっていると伝えている。
フラッテージについては、昨季は完全に控えだった。それでも、出場する度に決定的な仕事をしてきただけに、今季はもっと出場機会を増やそうとしているだろう。
また、プレシーズンマッチで好印象を残したタレミも、スタメンを狙っている。ラウタロ・マルティネスとマルクス・テュラムは不動だとしても、昨季のインテルは3番手以降がやや頼りなかった。少なくとも、シモーネ・インザーギ監督がローテーションを組むほどの信頼はなかったと言える。それを可能にする人材としてタレミは期待されており、ラウタロ・マルティネスがまだ合流して日が浅いことを考えれば、早い段階でタレミを頼っても不思議ではない。
新加入のピオトル・ジエリンスキは、ケガが癒えてインテルデビューに近づいている。セリエA最強とも言われるインテルの中盤をより強力にする選手として準備を整えているはずだ。ヤン・ビセックは開幕戦で先発しており、すでに一定の存在感を示していると言っていい。
さらに、GKジョゼップ・マルティネスのことも忘れてはいけない。ヤン・ゾマーはセリエA開幕戦のジェノア戦で、(PKストップはあったとしても、)良いパフォーマンスができなかった。こういったプレーが続くようなら、将来の守護神候補として獲った新加入GKにゴールマウスを任せることになるかもしれない。
インザーギ監督は、チーム全員の力が必要であることを常に繰り返しているが、先発メンバーについてはこれまで大きく変更してこなかった。しかし、試合数が増える今季はもっと疲労の管理が重要になる可能性がある。タレミがどのような形でラウタロやテュラムに挑戦していくのか、ジエリンスキがどのようにインテルの中盤を再構築するのか。「控え」の押し上げと、指揮官の選択にも注目だ。