インテルにとってメリット十分
インテルは7日、バレンティン・カルボーニがマルセイユにレンタル移籍することを正式に発表した。『カルチョ・エ・フィナンツァ』が、取引の詳細を伝えている。
マルセイユとの取引
アルゼンチン代表のカルボーニは、インテルにとっても期待の若手で、今夏放出なら高額移籍金が入るときのみだと言われていた。しかし、マルセイユへの移籍はレンタルで成立している。これはインテルにとっても魅力的な条件を提示されたからだろう。
まず、インテルはレンタル料として100万ユーロを受け取る。その上で、マルセイユには3600万ユーロの完全移籍オプションが付くが、インテルは4000万ユーロで買い戻せるカウンターオプションを持っており、マルセイユでどれだけ活躍しても差額300万ユーロで買い戻せる条件だ。
決算書への影響は?
カルボーニは、マルセイユへ移籍する前に、インテルとの契約を更新した。インテルは今回の移籍により、2024/25年度の会計から、選手の年俸として300万ユーロを節約できることになり、さらにマルセイユからレンタル料を受け取ることになる。
インテルは2020年にカターニアからカルボーニを獲得した際に22万7000ユーロを支払ったが、2024年6月30日時点での財務評価額は6万7000ユーロで、2025年6月30日には約5万4000ユーロになるとのこと。つまり、来年夏にマルセイユへ完全移籍となった場合は、3600万ユーロの移籍金がそのままインテルの利益になる見込みだ。