バレッラに憧れる注目のインサイドハーフ
ルカ・ディ・マッジョは、インテルの下部組織で成長している期待の若手だ。U-19イタリア代表としても活躍している彼は、どんな選手なのだろうか。イタリアメディア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』『passioneinter』『mondoprimavera』の情報をもとに、注目の19歳を紹介する。
プロフィール
ルカ・ディ・マッジョ(Luca Di Maggio)
生年月日:2005年5月31日(19歳)
国籍:イタリア
ポジション:ミッドフィールダー(セントラルMF)
これまでのキャリア
ディ・マッジョは、ミラノ近郊のセグラーテで生まれ育ち、6歳のときにインテルの下部組織に加入した。早くから能力の高さは注目され、しばしば年上のカテゴリーでプレーしてきた。
2021/22シーズンにはU-17チームで(プレーオフ含めて)リーグ戦28試合に出場して10得点4アシストを記録した。この活躍が認められ、翌シーズンにはプリマヴェーラ(U-19)に昇格。2022/23シーズンは26試合に出場し、1得点1アシストを記録。2023/24シーズンには、29試合出場で8ゴールを挙げてチームの中心選手としての地位を確立した。
また、イタリア代表としてもU-15からU-19まで各世代別代表に選ばれている。特に2024年7月に行われたU-19 EUROでは4試合全てに出場し、初戦のU-19ノルウェー代表戦ではゴールも記録した。この活躍が高く評価され、大会のベストイレブンにも選出されている。U-19イタリア代表からのベストイレブン入りは2人のみで、もう1人はローマのマッティア・マンニーニだった。
2024年8月10日、セリエCのペルージャへのレンタルが正式に決定した。
プレースタイル
ディ・マッジョは、インテルのプリマヴェーラではインサイドハーフがメインで、U-19イタリア代表では4−3−1−2の左MFが多かった。だが、トレクアルティスタやウイングとしても起用可能な多才な選手だ。スピードとテクニックに優れており、攻守のバランスを意識したプレーが特徴的。強いフィジカルと高いボールコントロール能力を持ち、攻撃時には積極的に前線に飛び出し、得点に絡むことができる。
中盤での視野の広さとパスの精度も優れており、ゲームメイクにも長けている。遠めからゴールを狙うことも可能だ。憧れの選手にニコロ・バレッラを挙げているだけあって、先輩に近いプレースタイルをしている。
マメ知識
- 幼少期からのインテル愛:ディ・マッジョは、幼少期からインテルのティフォーゾ。
- 強いメンタリティ:能力の高さはもちろんのこと、冷静に試合状況を判断できる冷静さも評価されている。
- ゴールセンス:中盤の選手ながら、積極的に前線に飛び出し、得点に絡むプレーを得意としている。
- バレッラ&家族愛:U-19 EUROのノルウェー代表戦でゴールを決めたあと「今日が誕生日だった兄弟にこのゴールを捧げたい。母もスタンドにきてくれていた。こういった大事な瞬間に愛する人がそばにいてくれることは最高だ」と語った。さらに「バレッラはあらゆる観点から完璧な選手で、技術的にも戦術的にもすごくて、ピッチ上のリーダーだ」と、インテルの先輩を敬愛している。(FIGC公式インタビューより)
- ディマルコとは違う?:インテル育ちの有望株ということで、フェデリコ・ディマルコと比べられることが多い。ただ、本人はディマルコのようなキャリアは簡単ではないと理解しており、「僕たちの共通点は苗字の最初の4文字(DiMa)しかないよ」と笑顔で語った。(FIGC公式インタビューより)