ユヴェントスやラツィオも狙うコロンビアの左利きDF
フアン・カバルは、この夏の移籍市場でエラス・ヴェローナからユヴェントスへ移籍したディフェンダーだ。インテルへの移籍が濃厚と言われた中でユヴェントスに電撃移籍したコロンビア人DFのプロフィールやこれまでのキャリア、プレースタイルについて詳しく紹介する。(2024/7/19最終更新)
プロフィール
フアン・カバル(Juan David Cabal Murillo)
生年月日:2001年1月8日(23歳)
国籍:コロンビア
ポジション:センターバック、左サイドバック
身長:186cm
これまでのキャリア
フアン・カバルは、コロンビアのカリで生まれ育った。2014年、13歳のときにアトレティコ・ナシオナルの下部組織に加入し、その才能を徐々に開花させた。2019年7月19日に18歳でプロデビューを果たすが、その後は出場機会に恵まれず、2021年末までにわずか25試合の出場にとどまった。それでも、2022年からは主力としての地位を確立している。
その活躍が評価され、2022年夏にエラス・ヴェローナへ移籍。移籍金は約350万ユーロとされている。移籍初年度はセリエAで11試合に出場した。シーズン終盤に連続して出場したが、ほとんどはベンチで過ごしている。2023/24シーズンに入ると、シーズン前半戦にハムストリングの負傷で離脱もあったが、年明けからレギュラーに定着。シーズン後半の18試合のうち17試合で先発出場し、主に左サイドバックで安定したパフォーマンスを見せた。
2024年夏のメルカートでは、タジョン・ブキャナンの長期離脱を受けてインテルへの移籍が話題になっていたが、7月18日にユヴェントスへの移籍が決定。急展開で世間を驚かせた。
●ユヴェントス、フアン・カバル加入を発表。「ここは世界最高クラブの一つ」と本人も喜ぶ(2024/7/19)
プレースタイル
カバルは左利きのディフェンダーで、センターバックとしての守備力に加え、左サイドバックとしての攻撃参加も得意とする。インテルが彼に注目する最大の理由は、その高い戦術的柔軟性だとされている。カバルは、3バックの左CBとしても、4バックの左SBとしてもプレー可能で、守備時には積極的なインターセプトと強力なフィジカルを活かした1対1の対応に優れている。
攻撃面では、鋭いクロスやロングボールでチームの攻撃に絡むことが期待できる。彼の186cmの身長は空中戦でも有利に働き、セットプレーでの守備と攻撃の両面での貢献に期待ができるはず。スピードもあるため、サイドバックとして縦への推進力も持ち合わせている。ボールを持った際に時折見せる判断ミスが課題として挙げられているが、まだ23歳の若手であることも考えれば、これから改善していくことができるはずだ。
マメ知識
- 代表歴:コロンビアU-18代表として国際大会に出場している。2024年3月にコロンビアA代表に初招集されたが、出場機会はまだ得ていない。
- インテルの関心:インテルは、負傷したタジョン・ブキャナンの代役としてカバルをターゲットにしている。そのほかにユヴェントスやラツィオも狙っている模様。その後、インテルへの移籍は消滅した。
- 家族:カバルの父親もかつてサッカー選手をしていたが、家族のためにキャリアを犠牲にしたというエピソードもある。
- ユヴェントス加入:7月18日にエラス・ヴェローナからユヴェントスへの移籍が決定。移籍金は1100万ユーロ+ボーナス。その他にユヴェントスは180万ユーロの費用を計上している。(ユヴェントス公式発表)
ソースは『numero-diez』『passioneinter』