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新シーズンに意気込むインザーギ。インテルの新戦力やメルカートにも触れる

【写真】Marco Iacobucci Epp / Shutterstock.com

バレンティン・カルボーニも構想に入っている模様

インテルシモーネ・インザーギ監督が12日、新シーズンに向けた記者会見を行った。会見の冒頭でジュゼッペ・マロッタ会長から契約延長が発表されたインテル指揮官は、さらに意欲を燃やしている。

昨季はスクデットが目標と言っていた。今季は?

「ティフォージに幸せを届けたい。あのときから80日が経ち、それぞれが休暇を取って家族と過ごしたりしたが、その中でファンから私やチームに対してありがとうと言ってくれる声があってうれしかった。2つめのステッラはみんなで手にしたものだ。我々は、みんなで一つであり、次のシーズンも同じことだ。この素晴らしい歩みを続けていきたいね」

メルカートについて

「クラブはだいぶ早くから動いていたと思う。みんなが強く望んだ、ジョゼップ・マルティネスメフディ・タレミピオトル・ジエリンスキという素晴らしい3選手がやってきた。タジョン・ブキャナンに不運があったことについては検討している。クリスマス頃まで欠場になるから、しっかり補わなければいけない。カンピオナートとカップ戦で70試合近くを戦うことになるが、ディレクター陣はそのつもりで準備をしている。我々はできるだけ多くの試合を戦えるように努力をする義務がある」

インテルがより強くなるために必要なことは?

「軌道に乗ることだ。昨季のようにはいかないだろう。勝ち点を引き継ぐことなんてできないしね。目標を口にするところもあれば、そうではないところもある。いずれにしても、みんなゼロからのスタートだ」

「前年のスクデット獲得チームが2シーズン続けてチャンピオンズリーグ出場権を逃していることを忘れてはいけない。そのことは、代表での活動を終えて休暇を過ごしたあとで、選手たちにもしっかり周知してもらう」

主要クラブがどこも監督をかえた

「ピッチで全て分かることだが、アントニオ・コンテパウロ・フォンセカのような優秀な指揮官が戻ってきた。どこもチームを強化しており、我々はしっかり準備をしなければいけない。我々は一般的な21日より3日長く、24日間の休養を取った。激しかったシーズンのことを考えてだ。また、コパ・アメリカやEURO2024の出場選手たちはこれからリラックスする。8月にはバレンティン・カルボーニラウタロ・マルティネスも戻ってくる予定だ」

イタリア代表に招集されていた選手たちは?

「もちろんみんな落胆していたと聞いている。成績がよかったとはいえないが、スパレッティは優れた監督であり、我々は問題ない」

主力が残り、新戦力が3人きた。あなたのインテルで最強になったのでは?

「毎年言われることだね。とにかく我々は素晴らしい3人を取った。チャンピオンズリーグ? できるだけ上まで行きたい。予算的にはるかに上のクラブがあったとしても、それを言い訳にしてはいけない。この2年で自分たちがやったことをみていこう」

バレンティン・カルボーニ

モンツァでの彼の活躍はみてきた。コパ・アメリカでも素晴らしいスタートをした。彼はインテルの未来に含まれている。カピターノとともに彼が戻ってくるのを待っているよ」

新戦力に期待すること

ピオトル・ジエリンスキは、みんな知っているだろう。過去5シーズン彼はずっとプレーしてきた。素晴らしいクオリティがあり、我々と対戦するときはいつも脅威だった。メフディ・タレミのことは、長く追ってきた。彼は我々との2試合で強烈な印象を与えた。彼は我々のプレースタイルに合っている。GKについては、我々は選ぶことができたが、ジョゼップ・マルティネスに決めた。彼はジェノアで素晴らしい2シーズンを過ごし、我々のスタイルにも合っているからだ。彼の前にはゾマーがいるが、たくさん話して決めた。彼はここにこられたことをうれしく思っている」

代表に行っていた選手たちの準備は?

「シーズンが終わって休暇に入る前、7月にクラブワールドカップがある。準備には注意しなければいけない。カルボーニとラウタロは、8月8日の到着で、すぐにカンピオナート開幕だ。その後、特別メニューで準備をしていく予定だ」

タジョン・ブキャナンの負傷で補強するのは、なぜ左ウイングバックではなく、左利きのセンターバックなのか

「我々のクイントにはカルロス・アウグストがいる。ただ、昨季はバストーニの控えとしてもうまくやっていた。それからブキャナンがきた。だから、彼の負傷でこちらの補強を優先することにした。緊急性はあるが、それによって寝ることができないという話でもない。フランチェスコ・アチェルビもそこができるからね」

アチェルビが負傷を抱えており、デンゼル・ドゥンフリースはケガがち。メルカートはここで本当に終わるのか

「移籍市場に絶対はない。私の前にはプロフェッショナルがそろっていて、いつも私を助けてくれる。ドゥンフリースは12月まで非常に良かった。その後ナポリで問題が起きて、その後の5カ月は本来のドゥンフリースではなかった。ただ、EURO2024で彼がインテルで成功を収めていることが証明されている。彼の必要性はこれまでにも話したとおりだ」

2024/25シーズンは11カ月に及ぶ。優勝のカギはローテーション?

「そうだね。ただ、昨季の我々は、いわゆるセカンドラインがよくやってくれた時期があった。ダヴィデ・フラッテージカルロス・アウグストといった選手たちが好成績を収めた。彼らがいなければ、我々は一気に大きな問題を抱えていただろう。今季もそういった状況が待っているだろうし、いつ、どのように変えるべきなのかというのを理解しなければいけない。アイディアから変えて、その後に選手ということもある。組み合わせや練習をみて、メディカル的なアドバイスも受けて考えていくことになるだろう」

アレッサンドロ・バストーニも3バックのセンターができる

「彼が優秀な選手だということはみんな知っている。ただ、フランチェスコ・アチェルビステファン・デ・フライがいるから、ベースは左になるだろう」

バレッラ、フラッテージ、ムヒタリャン、チャルハノール…。選手の精神面のマネジメントは難しいのでは?

「素晴らしい選手たちを起用できて幸運だ。そして、彼らは私と同じように、勝利を渇望している。試合によっては、出られる・出られないがあることは理解している。試合はどれも違うもので、そのたびに決断を下すのが監督だ。そのために給料をもらっているのだからね。我々の秘訣は、チームの素晴らしい団結力にある。もし不満があっても、それを表に出さずに、みんなで一緒に2つめのステッラを目指したことが大事だ。みんなが同じ方向に向かっていた。それこそが、我々が繰り返すべきことだろう。それはさらに難しいことだが、トライしていこう」

選手たちは試合数の増加をどう考えているのか?

「クラブワールドカップで試合数がとてつもないことになるが、これが現代のサッカーということだろう。我々指導者としては、70試合以下でなんとかしたいが、適応しなければいけない。イベントもたくさんある。収益を出すためにも必要なことだろうし、我々もそうするつもりだ。6月30日に契約が満了する選手たちにとって新しいことだが、我々も適応しないとね」

FWはどうなる?

「我々は満足している。アルナウトビッチとサンチェスは、これまでに必要なものをくれた。カルボーニはオプションになれる。2トップの下に置くということもできる。攻撃的なウイングとしても起用できる。1対1で仕掛けられる選手だ。これまでの我々にはあまりなかった形だね」

最大のライバルはユヴェントス

「彼らは変革の途中だ。私が尊敬する優秀な監督がきた。スペツィアとボローニャで素晴らしい経験を積んだね。ほかのチーム同様、危険なライバルになるはずだ」

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