イシアカ・カマテは何者?キヴが抜てきしたインテルU23の10番

デビュー戦で即アシストの衝撃

イシアカ・カマテは、2004年生まれのフランス人で、2023/24シーズンはインテルのプリマヴェーラで10番を背負った。その後、ポルトガルのAVSフトゥボル、セリエBのモデナへのレンタルを経て、2025/26シーズンは新設のインテルU23で10番を背負っている。

2026年2月4日には、コッパ・イタリア準々決勝のトリノ戦でトップチームデビュー。マッテオ・ダルミアンのコンディション不良により急きょ出番を得ると、積極的なドリブル突破からアンジェ=ヨアン・ボニーの先制点をアシストし、好印象を残した。

才能あふれる若手選手として注目されているカマテは、どんな選手なのか。イタリアメディアの報道をもとに紹介する。(2026年2月5日最終更新)

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●急きょ先発で結果を残したカマテ「目標はインテルのトップチーム」

プロフィール

イシアカ・カマテ(Issiaka Kamate)

生年月日:2004年8月2日(21歳)
国籍:フランス
ポジション:セントラルMF、ウインガー
身長:186cm

これまでのキャリア

カマテのサッカーキャリアは、パリ郊外の小さなクラブ、エスペランス・オルネイザンヌで始まった。その後、FCモンフェルメイユで経験を積んでいるところでインテルのスカウトの目に留まったという。世の中は新型コロナウイルス感染拡大の影響で様様な活動が止まっていたが、インテルのスカウト網が優れていたのか、それともカマテの才能が目立ちすぎたのか、2020年4月にインテル加入が決まっている。

ただ、インテルがカマテに注目できたのは、アマチュア選手の映像を集めたプラットフォームでプレーをチェックしたからだった。当時は移動もトライアルも行えなかったため、この映像を頼りにインテルは関心を強めた。代理人のファビオ・ソメッラに連絡を取ると、トライアルが無理なら6月末までの契約を交わしてはどうかと提案を受けた。これを当時の下部組織責任者であるロベルト・サマデンが承認して加入し、翌シーズンからもインテルで続けることになった。

2022/23シーズンはカンピオナート・プリマヴェーラで29試合に出場して3得点2アシストを記録し、翌2023/24シーズンは12得点6アシストと大活躍。トップチームの試合にも招集され、着実に成長を続けている。

2024/25シーズンは武者修行へ。ポルトガル1部のAVSフトゥボルで9試合に出場した後、後半戦はセリエBのモデナへレンタル移籍し、経験を積んだ。2025/26シーズンはインテルに戻り、ステファノ・ヴェッキ率いるU23チーム(セリエC)で「背番号10」を背負い、主力として活躍していた。

鮮烈なトップデビュー、証明した「成長」

カマテのトップチームデビューは、予期せぬ形で訪れた。2026年2月4日、コッパ・イタリア準々決勝トリノ戦。右サイドの主力であるデンゼル・ドゥンフリースが負傷離脱中の中、先発予定だったダルミアンも試合直前に急性胃腸炎でダウンしてしまう。

この緊急事態にクリスティアン・キヴ監督が指名したのがカマテだった。

そして35分、見せ場が訪れる。左利きのカマテが、右サイドで対面の相手を翻弄すると、なんと右足でクロスを供給。これをボニーが合わせ、先制点のアシストを記録した。

U23での研鑽が実を結ぶ

この活躍はフロックではない。今シーズン、U23でセリエC23試合に出場し4ゴール2アシスト(カップ戦含めると5ゴール3アシスト)という数字を残してきた自信が彼を支えていた。

プリマヴェーラ時代はウイング的な役割が多かったが、ポルトガルやモデナでの経験、そしてU23でのプレーを通じて、中盤のインサイドハーフやウイングバックなど、複数のポジションをこなせる戦術的な柔軟性を身につけた。トリノ戦でのアシストは、左サイドで起用された同じく若手のマッテオ・コッキと共に、インテルの育成組織とU23プロジェクトが着実に成果を上げていることを証明する瞬間でもあった。

プレースタイル

どこでもこなす「万能型レフティー」

本来は中盤の選手だが、ピッチ上のあらゆるエリアで機能するユーティリティ性が最大の武器だ。

得点力:プリマヴェーラ時代にシーズン13ゴールを挙げたように、中盤の選手ながら高い得点感覚を持つ。

ポジションの柔軟性:現在の本職はインサイドハーフだが、トレクァルティスタやサイドハーフ、そして今回のデビュー戦のようにウイングバックとしてもプレー可能。「監督の要望に適応するのが得意」と本人も語っている。

身体能力とテクニック:フランスのストリートサッカーをルーツに持ち、馬力のあるドリブルと確かな足元の技術を兼ね備える。左利き特有のリズムに加え、右足でのクロスも苦にしない。

マメ知識

  • カマテ獲得のきっかけは映像プラットフォームの動画だった。
  • プレースタイルは、かつてインテルに所属した元ポルトガル代表のリカルド・クアレスマに似ている言われることがある。
  • パリ郊外のモンフェルメイユは、ヴィクトル・ユゴーの名著『レ・ミゼラブル』に登場する舞台。

ソースは『gianlucadimarzio.com』『passioneinter.com』

カマテのアシスト

インテル公式YouTubeチャンネル

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