信仰に救われたと語る元アルゼンチン代表DF
クリスティアン・アンサルディを覚えているだろうか。2016/17シーズンにインテルにやってきて、ほとんど活躍できなかったプレーヤーだ。2022年からパルマに所属している同選手が、『クロナケ・ディ・スポリアトーイオ』のインタビューで、驚きの事実を明かした。
アンサルディはインテル加入の経緯について、「アトレティコ・マドリーで1年を過ごしたあと、ジェノアでジャン・ピエロ・ガスペリーニとやった。そのときにハビエル・サネッティから連絡をもらって『クリスティアン、インテルにきてほしいんだ』って言われたんだ。僕たちアルゼンチン人にとって、インテルは特別なクラブだ。だから、『ぜひ行かせてください』って答えた。僕がこどもの頃、テレビで観ていたインテルはアルゼンチン人がたくさんいたからね」と述べた。
そのインテルでは、あまりパッとしなかった。当時を振り返ってアンサルディは「あのとき、5歳の息子がガンだと分かった。あれは僕の人生で大きな出来事だったよ。お金もあるし、友達もいる。でも、一番大切なもの、つまり息子が突然いなくなるかもしれないってなった。ほかのことに何の意味があるんだってみんながなってしまうかもしれないときだったけど、僕は信仰に救われたよ。驚くほど落ち着いていられた。どんな頑張っていても、最終的には神の手に委ねられるって気持ちだった」と明かしている。
さらにアンサルディは、「ただの信仰じゃないかもね。できることなら、いつも人の役に立ちたい。その思いで、2018年に自分の出身小学校に図書館を開いた。全てのこどもが、同じように本を手に取る機会を与えたかったんだ。僕は単純だから、何かポジティブなことを残したいと思うのかもね」と語った。