ミラノダービーでの優勝決定は史上初
22日に行われたセリエA第33節ミラン対インテルのミラノダービーは、2-1でインテルが勝利を収めた。インテルは、クラブ通算20回目のスクデット獲得が決まっている。
勝てば優勝が決まる状況で試合を迎えたインテルは、早い時間帯に先制する。18分、フェデリコ・ディマルコのCKをニアでバンジャマン・パヴァールがフリックし、フランチェスコ・アチェルビが中央で押し込んだ。
ミラノダービーで優勝を決められるという屈辱を避けたいミランも奮闘したが、後半立ち上がりにインテルが追加点を決めた。自陣からアレッサンドロ・バストーニがフィードを出すと、マルクス・テュラムが左サイドで受ける。追い越したヘンリク・ムヒタリャンへのパスはカットされたが、戻ってきたボールを拾って自ら仕掛けると、空いたコースに右足でシュートを放ち、ゴール左隅に決めた。
その後は、ホーム・ミランのティフォージも意気消沈気味で、数が少ないインテル側の応援がサン・シーロにこだました。多くの発煙筒がたかれたようで、煙がかったピッチで比較的静かな戦いが続く。
それでも、80分にミランが意地を見せた。ラファエル・レオンがヘディングで折り返したボールをマッテオ・ガッビアがヘディングで合わせると、これはポストに嫌われたが、こぼれ球をフィカヨ・トモリが押し込む。センターバック2人が攻撃に絡んで1点差とすると、ミランファンに再び活気が戻った。
しかし、今季の主役はやはりインテルだった。ミラノダービーで優勝を決めるという千載一遇のチャンスを逃すことはせず、残り時間をしっかりとコントロールした。アディショナルタイムには、苛立ったミランのテオ・エルナンデスがダヴィデ・フラッテージに不要な接触をして、これに反応したデンゼル・ドゥンフリースを巻き添えにしてレッドカードで退場となる。さらにダヴィデ・カラブリアもフラッテージに肘打ちを見舞って退場となる後味の悪い終盤となったが、インテルが2-1で勝利を収め、通算20回目のセリエA優勝を決めた。