パッツィーニの記録まであと2つ
インテルのハカン・チャルハノールは、セリエA第31節のウディネーゼ戦でもPKを決めた。驚異のPK成功率で、大記録に近づいている。
『Opta』によると、セリエAにおけるチャルハノールの連続PK成功記録は2020年6月から始まっており、ウディネーゼ戦で14に伸びた。これでフランチェスコ・トッティ(2007〜2010年)、ロメル・ルカク(2019〜2023年)に並び、歴代3位タイとなっている。
残るあと2人は、2位がズラタン・イブラヒモビッチで15連続(2010年11月〜2020年7月)、トップがジャンパオロ・パッツィーニで16連続(2012年9月〜2020年2月)。チャルハノールは歴代最長記録まであと2つだ。
アルトベッリ「CKを蹴りに行くかのごとく」
インテルに加入してから、チャルハノールは15本中15本を成功させている。秘訣はあるのだろうか。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、かつてインテルで活躍した名PKキッカー、元イタリア代表のアレッサンドロ・アルトベッリにインタビューをしている。
チャルハノールのPKキッカーとしての強みは?
「恐れないこと、感情に流されないことだね。PKを蹴るときに、CKを蹴りにいくかのような自然さがある。これほど冷静な選手はなかなかいない」
チャルハノールは相手GKを研究していると思いますか?
「もちろん。いまどきのサッカーは細かいところもチェックしている。相手GKが敵のキッカーをチェックしているように、キッカーも相手GKのことをチェックしている。チャルハノールのようなキッカーであっても、相手のことを確認しているはずだ」
チャルハノールのPKを分析して下さい
「ゆっくりゆっくり助走を始める。ボールに到達するまでGKを観察し、動くのを待つ。それでも動かなければ、強く蹴り込む。GKが正しい方向に飛んだとしても、シュートが正確で強いため、相手は届かない。それができるのは、日々の練習と冷静さがあってこそだろう」
あなたのPKはどうでしたか
「最後までGKを見て、逆を狙って蹴っていたよ。ただ、チャルハノールよりゆっくりだったね」
ラウタロ・マルティネスが一歩退くのは正しいのでしょうか
「0-0という状況で、彼のようなスペシャリストがいるなら、当然だろう。ただ、試合が決まっているような状況なら、ラウタロが蹴るべきだ。彼は得点王が懸かっているし、それに値する選手だからね」