土壇場男フラッテージがアディショナルタイム弾
8日に行われたセリエA第31節のウディネーゼ対インテルは、2-1でアウェーのインテルが勝利した。
インテルは、予想通りのスターティングメンバーで試合に臨んだ。対するウディネーゼは、前線の選手が多く不在で、フロリアン・トバンとロベルト・ペレイラが前を務める変則的な形で入っている。
主導権を握ったのはインテルで、敵陣に押し込んでいった。しかし、相手GKオコエの好守もあり、決めきれない。
すると、40分に痛いミスが続いた。ハカン・チャルハノールが右前方に出したボールをインターセプトされて速攻を浴びると、ウディネーゼは右サイドからカットインしてラザル・サマルジッチが左足で中へ。グラウンダーのクロスは威力も精度もなかったが、デンゼル・ドゥンフリースとGKヤン・ゾマーがお見合いするような形となり、互いに一歩も動けず、ゴールに吸い込まれた。
今季カンピオナートで2度目の先制を許して折り返したインテルは、後半の立ち上がりにカルロス・アウグストがネットを揺らすも、パスを出したラウタロ・マルティネスの位置がオフサイドで認められず。
それでも54分、ゴール前のハイボールに飛び込んだマルクス・テュラムがGKオコエにアフターで突っ込まれてPKを獲得。これをチャルハノールが決めて、1-1に追いついた。
その後は、逆転を狙うインテルが押し込む構図に。ダヴィデ・フラッテージやアレクシス・サンチェスを投入して、さらに圧力を強めていった。終盤はさらにマルコ・アルナウトビッチとタジョン・ブキャナンも入って、攻勢を強める。
耐えるウディネーゼは、途中出場のサンディ・ロブリッチが負傷交代となり、トバンも足を痛めた。トバンの左ももは明らかにプレーを続けられるコンディションではなかったが、すでに交代枠を使い切っているため、無理をしてピッチに戻っており、インテルは実質数的優位となっている。
人数をかけても攻めきれないインテルは嫌なムードだったが、後半アディショナルタイムにやはりドラマが待っていた。ニコロ・バレッラの縦パスをアルナウトビッチが落として、ラウタロ・マルティネスがミドルシュートを放つと、右ポストを直撃する。このこぼれ球をフラッテージが流し込んで、2-1と逆転した。
終盤のイエローカードでラウタロ・マルティネスとバンジャマン・パヴァールが次節カリアリ戦出場停止となったインテルは、第33節ミラン戦にベストメンバーで臨める可能性が高まったとも言えそうだ。
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