Netflixのドキュメンタリーでマンチェスター・シティ指揮官がCL制覇を振り返る
マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督は、やはりインテルの強さを警戒していた。『Netflix』のドキュメンタリー「TOGETHER 3冠王者マンチェスター・シティ」の内容を、『FcInterNews』が取り上げた。
同シリーズのエピソード6では、チャンピオンズリーグ決勝の話題が中心だった。戦前の予想ではシティが圧倒的な強者であり、インテルはかなり力が劣るという見方が強かったものの、インテルは十分互角に渡り合っていた。
試合前も試合後もインテルへの賛辞を惜しまなかったグアルディオラ監督は、リップサービスではなく、しっかりとインテルの力を理解していた。その様子がこのドキュメンタリーで紹介されている。
シティのスペイン人指揮官は、映像の中で、次のように話した。
「人々はイタリアのサッカーが守備的だと思い込んでいるが、インテルはそうじゃない。いまのイタリアサッカーはそういったものではない。ミランにしてもナポリにしてもインテルにしても、セリエAは昔とは違う。インテルは確かにDFを5人使っていて良い守備をしているが、素晴らしいプレーをしている」
「彼らをコントロールするのはとても難しい。そのうえ、足もとが抜群のGK(アンドレ・オナナ)もいる。私は彼らに対してどう攻め込むかよりも、どう守るかを心配していた」
「選手たちも理解していたよ。映像でさんざん研究した。選手たちが私の言うことを理解してくれているのも分かっていた。私はウソをついたことがないからね。『インテルは最高の監督がいる、ヨーロッパトップクラスのチームだ』と伝えたし、我々はそう理解してた。だから難しい試合になることは分かりきってた」
また、ハーフタイムの様子も紹介された。2021年のチャンピオンズリーグ決勝でチェルシーに敗れたことを思い出し、2年前はハーフタイムでの声かけに失敗したと分析しているペップは、スタッフ間で戦術についての意見をまとめた上で、選手たちに次のように話しかけている。
「君たちは最高の選手だ。決勝でこう感じるのはごく普通のことだろう。だが、諦めずに戦い続けるぞ。そうしてきたじゃないか。微調整すれば、ずっと効果的になる。ピッチ上で少し不安になるのは分かる。ただ、焦ることはない。落ち着け」
「ロドリ、君はすごい選手だ。前半のことは気にするな。誰だってボールを失うことはある。頭を上げて戦うんだ。戦い続ければゴールは決まる」
「ジャック(・グリーリッシュ)がここ(ホワイトボード上)にいたら、フィル(・フォーデン)にスペースがある。そしたら彼らはどうする? ここをブロックするだろう。そうなったらジョン(・ストーンズ)がフリーだ。そこからディフェンスラインを崩していける。戦術どおりにいこう」
インテルと同じように、マンチェスター・シティもビッグイヤー獲得のために全てを注いで準備をしてきたことが分かるドキュメンタリーだった。