過去にインテル戦で人種差別の標的になったコートジボワール人が語る
かつてメッシーナなどでプレーしたマルコ・ゾロが、インテルのフランチェスコ・アチェルビの騒動に触れた。『1ステーションラジオ』での発言を『FcInterNews』が取り上げている。
元コートジボワール代表のゾロは、2005年にインテルと対戦した際、スタンドから人種差別の野次があったため、抗議のためにピッチを去ったことで話題になった。それ以外にも、キャリアで人種差別の被害に遭うことがあった人物だ。
ゾロは、「アチェルビの事件があったときに、僕のところに取材したいって話がたくさんきたけど断った。でも、判決が出て何もなしと決まって、何かを言わなければいけないと思った」と切り出し、「誰も適切な措置を講じることができないことを残念に思う。これはイタリアサッカー界の名誉にかかわることだ。トップレベルにあるサッカー選手がこういった不愉快な行動をとるのは悲しいことで、イタリアサッカーのイメージを傷つけるエピソードだ」と語った。
40歳になった同氏はさらに、「人生において、男は男らしく自分に正直であるべきだ。これまで(人種差別行為で)出場停止になった選手たちは、自分の非を認めたと思う。そうであれば、許してもらえるはずだ。でも、アチェルビは男じゃない。彼はそういった言葉をフアン・ジェズスに言って、そのあとで言っていないと否定した。処分する具体的な証拠がなかったというけど、彼は自分の過ちを認めるべきだった。彼はうそつきだ」と、インテルDFを厳しく非難している。
アチェルビは問題発言がなかったと主張しているものの、ゾロはフアン・ジェズスの主張のとおりだと確信しているようだ。