フアン・ジェズス騒動に結論
レーガ・セリエAは26日、インテルのフランチェスコ・アチェルビに対する判決を発表した。最終的には処分なしと決定している。
レーガが処分を見送った理由は、端的に言えば証拠不十分だ。今回の結論に至った経緯を記す中で「フアン・ジェズスに対する発言は、あらさまではないものの、侮辱表現と確か一致するようだが、ピッチ上のほかの選手、審判団などに認識されていなかった」と説明。「『気分を害する』発言はフアン・ジェズスにのみ認識され、音声、映像、証言といった外部の証拠で裏付けられるものではなかった」としている。
アチェルビ-フアン・ジェズス騒動とは
問題が起きたのは、3月17日に行われたカンピオナート第29節のインテル対ナポリの58分頃からだった。試合中に2人の間でトラブルが起きると、フアン・ジェズスが主審と話してアチェルビから人種差別的な発言があったと主張している。
終盤に同点弾を決めて試合後のインタビューに応じたフアン・ジェズスは、アチェルビから問題発言があったことを明かしつつ、「ピッチで起きたことはピッチにとどまる」と語り、謝罪を受け入れたと述べていた。
ただ、レーガはこれを問題視して調査に乗り出した。イタリア代表に呼ばれていたアチェルビは代表チームから外れ、ミラノに帰宅することになっている。その後、アチェルビは報じられているような発言はなかったと述べた。これに対して、フアン・ジェズスがSNSで反論して、互いの主張が食い違う事態となっている。
その後、イタリアサッカー連盟(FIGC)の検察が2人の聴取を行い、審判からの報告書や映像資料などを確認した上で、26日に上記の結論を出した。10試合の出場停止処分もあり得ると騒動になっていただけに、今回の判決も騒ぎになりそうだ。