ザンクト・ガレンにレンタル中の2代目トラットーレ
インテルからスイスのザンクト・ガレンにレンタルで加入しているマッティア・ザノッティが、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューに応じた。
ザノッティは現在21歳。今季はスイス1部リーグでは、出場停止となった3試合以外全てに出場して23試合でプレーしている。1得点2アシストも記録していており、経験を重ねているところだ。
ザンクト・ガレンでの経験
「とてもうまくいっている。僕はこの経験を挑戦として捉えているんだ。知らない国で、知らない言語で一人暮らしをしているから難しかったけど、自分の選択にしっかりと向き合っているよ」
スイスのトップリーグはプリマヴェーラよりも良い経験か
「そのとおりだね。ここでは自分よりも上の人と対戦する。それは大事なことで、たくさん吸収できるんだ。いままで思いもしなかったようなアドバイスをもらえることもあるね」
昨年夏に別のオファーはあったのか
「セリエBからあったけど、僕は挑戦に重きを置いた。そして、ミステルやザンクト・ガレンのスポーツディレクターが熱心に誘ってくれたんだ。だから、選択は難しくなかった。いまは少しずつ英語も分かっていて、そっちの成長にも手応えがあるよ」
夏にまた選択がある
「そうだね。いまは自分の力やポテンシャルをもっと理解できたと思う」
フェデリコ・ディマルコ
「彼の道は、僕たち若手全員のインスピレーションの源だろう。スイスやセリエB、いろいろな経験をして、いまでは世界最強チームで主役の一人になっている。大きな努力があったことは間違いないけど、遠くから始めてもそのレベルに達することができると証明しているね」
連絡を取り合っているインテルの仲間は?
「トーレスにレンタルされているフランチェスコ・ヌンツィアティーニは3年間一緒に暮らして素晴らしい時間を共有した仲なんだ。だから強い絆があって、遠くに離れてもつながっているね。でも、サッカーの話はほとんどしないんだ(笑)」
インテルの判断に満足しているのか
「もちろん。よくチェックしてくれているんだ。ダリオ・バッチンから頻繁に連絡がある。彼は僕たち若手の面倒をみてくれるよ。彼は僕がした決断を最初からそばでみていた人で、僕がたくさんプレーしていることを喜んでくれる。なにより、僕がそれを望んでいたからね」
シモーネ・インザーギがセリエAデビューの機会を与えた。あのカリアリ戦を振り返ってどう?
「あらゆることがあっという間だった。ミステルからアップを命じられて、立ち上がり、2分後には呼ばれたね。僕にとって夢みたいだった。ペリシッチのところへ行くと、3万人以上の人がいるんだ。プリマヴェーラでは1000人ほどで、そこからサン・シーロに行くと観客の多さに圧倒される。チームメートに助けてもらったし、たくさんボールに触れた。夢みたいだったよ」
トラットーレ(トラクター)というニックネームは誰が言い出したのか
「僕の苗字はサネッティさんと一文字違いで、彼ですら僕のことをそう呼んだよ。新聞のちょっとしたジョークみたいなところから始まり、アッピアーノでそうからかわれるようになった。僕はずっとアイドルとしてサネッティさんを見ていた。自分のポジションの偉大な人としてね。その人を、副会長として日々練習場で見られることは驚くべきことで、いろいろアドバイスをくれるんだ」
「ザノッティとサネッティ。道はまだまだ長いけど、僕も偉大になるために一生懸命頑張るよ」
インザーギ監督の強さの秘訣
「ミステルの強みは、常にグループとしての強さだった。強力な選手たちをまとめあげて、世界最高の選手にすることをしていたね。ラツィオでもそうしていたし、いまはインテルを一致団結したファミリーにしている」
自身の強みと弱み
「サッカーの面だと、イエローカードが多い。だから改善中だ(笑)。一番の長所はたぶん、母から受け継いだ謙虚さだと思う。ピッチ上のことで言えば、ボールを保持できることかな。結局、僕はトラットーレなのさ(笑)」
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