2つめのステッラに向けて独走態勢に
28日に行われたセリエA第21節延期分のインテル対アタランタは、4-0でホームのインテルが大勝した。
サン・シーロで行われたこの試合では、キックオフ前にインテルでのゴール数が101となったラウタロ・マルティネスに記念のユニフォームが贈られた。
良いムードのまま試合に入りたいインテルだったが、立ち上がりはアタランタが主導権を握った。11分にはシャルル・デ・ケテラールに決められるが、その直前にアレクセイ・ミランチュクのハンドが映像で確認されて取り消しに。インテルは肝を冷やす。
徐々に落ち着いたインテルは、26分に先制点を決める。見事なパスワークからラウタロ・マルティネスが出したスルーパスはヘンリク・ムヒタリャンにわずかに合わなかったが、GKマルコ・カルネセッキが弾いたボールをマッテオ・ダルミアンが詰めて1−0とした。
前半終了間際にはラウタロ・マルティネスが追加点。右サイドのバンジャマン・パヴァールからペナルティーアークでパスを受けると、右足の裏で引こうとしたボールタッチが空をきったことがかえってフェイントとなり、左に持ち出してシュートを放つ。ゴール左隅に決めて、2点差として折り返した。
次の1点が欲しいインテルは、早い時間に目標を達成する。49分、ペナルティーエリア左手前からディマルコがファーにいれたクロスは精度を欠いて、アタランタ守備陣が見送った。副審が旗をあげたあとで後半から出場のデンゼル・ドゥンフリースがクロスを入れて対応したハンス・ハテブールの手に当たって中に入ったところでプレーが流れているが、その後VARでのチェックが入る。ディマルコのクロスがゴールラインを割っていないことと、ハテブールのハンドが確認されてインテルにPKが与えられると、ラウタロ・マルティネスはGKに止められてしまうが、こぼれ球をディマルコが押し込んで3-0とした。
これで楽になったインテルは、フラッテージ、サンチェス、カルロス・アウグストと次々と交代枠を使っていく。71分にはその途中出場選手たちが活躍。ドゥンフリースが右サイドでFKを獲得すると、キッカーのアレクシス・サンチェスがなにやら企んでいる模様で中とアイコンタクト。ステップなしでクロスを入れて相手の虚を突くと、動き出していたフラッテージが頭で合わせて4点差とした。
このアクションのあとでフラッテージが負傷を訴えて交代を余儀なくされたが、結果には影響せず。インテルは、カンピオナートの連勝を8に伸ばし、2位ユヴェントスとの勝ち点差を12とした。アタランタは昨年12月23日のボローニャ戦以来となる黒星を喫している。