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インテル、財政問題は「バルサスタイル」で解消の可能性も

オークツリーへの返済期限が迫る。チャン会長の選択肢は?

セリエAで首位を快走し、チャンピオンズリーグのラウンド16ファーストレグでもアトレティコ・マドリーに先勝したインテルは、良いシーズンを過ごしている。しかし、スティーブン・チャン会長の頭痛のタネはあるようで、運命の2024年5月が迫ってきた。

2024年5月とは、インテルが2021年に借りた2億7500万ユーロをオークツリーに返済するタイミングだ。『カルチョ・エ・フィナンツァ』が21日、今後あり得る流れを伝えている。

インテルは利子12%で融資を受けており、返済額は3億5000万ユーロ近くになる。返済はコツコツ毎月支払うようなものではなく、まとめて支払う契約となっている。

この金額をチャン会長がすんなり支払えれば問題はないが、簡単に用意できる額ではない。そこで同メディアは、オークツリーへの返済が滞った場合に起こり得る可能性を3つ挙げている。

まずは、別のファンドから借りて、オークツリーへの返済を済ませるという案だ。根本的な解決にはならないが、新スタジアムプロジェクトなどでクラブの持続可能性を約束することで、融資を受けられる可能性があるとみている。

次に挙げられているのが、チャン会長がクラブをほかの投資家に売却するという案だ。ただ、このアイディアの場合は、チャン・ファミリーがインテルに投じた額よりもはるかに安い額での取引となることは間違いないという。

そして3つめとして、新しい資産価値を生み出すことが挙げられている。その1つに「バルセロナ・スタイル」がある。これは、2022年にバルセロナがアメリカの投資グループ「Sixth Street」に25年間放映権の10%を売却するという形で2億750万ユーロを調達したことを指す。近い未来の問題を乗り越えるために遠い未来を犠牲にすることになる「異例の作戦」としているが、可能性はゼロではないかもしれない。

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