マルクス・テュラムが負傷交代
20日に行われたチャンピオンズリーグ・ラウンド16ファーストレグのインテル対アトレティコ・マドリーは、1-0でホームのインテルが先勝した。
シモーネ・インザーギとディエゴ・シメオネの元チームメート対決は、180分間のバトルということで互いに慎重な立ち上がりとなった。どちらもリスクをおかさずに好機をうかがっていく。インテルは前半終盤にラウタロ・マルティネスにチャンスが2度あったが決めきれず、0-0で折り返した。
後半のインテルは、マルクス・テュラムが不在に。右内転筋の負傷で交代を余儀なくされ、後半開始からマルコ・アルナウトビッチが投入される。
そのアルナウトビッチが49分にいきなり決定機を迎える。見事な連動とパスワークで後方から鋭いカウンターを仕掛けたインテルは、フェデリコ・ディマルコのクロスにアルナウトビッチがスライディングしながらもボレーで合わせるも、ゴールを抑えることができなかった。
アトレティコ・マドリーは54分にアルバロ・モラタを投入。57分にはマルコス・ジョレンテがゴールに迫ったが、インテルはステファン・デ・フライの完璧な対応でしのいだ。
62分にはショートパスをつないでラウタロ・マルティネスからのラストパスが通ったが、アルナウトビッチのシュートは枠外へ。アルナウトビッチがつくったチャンスだったものの、フィニッシュだけが良くなかった。
インテルは70分あたりで続々とメンバー交代。いつものように両ウイングバックをかえると72分にはヘンリク・ムヒタリャンが下がってダヴィデ・フラッテージを投入した。
チャンスが続くインテルは先制点が欲しいところだが、77分にラウタロ・マルティネスが放ったヘディングシュートもGKヤン・オブラクにキャッチされてしまい、均衡は破れない。
それでも79分、ついにゴールが決まる。アトレティコ・マドリーの守備が最終ラインでお見合い気味になったところでボールを奪うと、ラウタロ・マルティネスがDFと並走しながらGKと1対1に。シュートはオブラクに止められてしまうが、こぼれ球にアルナウトビッチが反応した。がら空きのゴールと、猛然とカバーにくる相手DF…。インテリスタたちの期待と不安が入り交じる中、ようやくアルナウトビッチがねじ込んで1−0となる。
終盤はややオープンな展開となったが、アトレティコ・マドリーは極端にリスクをおかすことはしなかった。欲を言えば2点目が欲しかったインテルだが、1-0で勝利を収め、ベスト8進出に一歩前進した。敵地でのセカンドレグは3月13日に行われる。