ミラン以来の快挙
22日にスーペルコッパ・イタリアーナ決勝のナポリ対インテルがサウジアラビアのリヤドで行われ、インテルが1-0で勝利を収めた。
試合直前に元イタリア代表ジジ・リーヴァが亡くなったという訃報が届いた中でのキックオフとなったスーペルコッパ決勝は、ナポリが立ち上がりの主導権を握る。
アレッサンドロ・バストーニが筋肉疲労で外れたインテルはリズムをつくれずにいたが、次第にボールをキープできるようになる。すると、ナポリはやや引き気味に構えて速攻を狙う本来の形を取り、試合は0-0で前半を終えた。
後半もかたい展開になるが、どちらもファウルが増えて、イエローカードが複数枚出る。
すると60分、ナポリに退場者が出てしまう。55分にインテルの速攻を阻止するために警告を受けたジョバンニ・シメオネがフランチェスコ・アチェルビの足を踏んでしまい2枚目のイエローカードとなった。ファウルそのものは故意ではなかったものの、ナポリは残り30分を10人で戦うことになる。
インテルはすぐにステファン・デ・フライとニコロ・バレッラを下げて、カルロス・アウグストとダヴィデ・フラッテージを投入し、ナポリの守備を崩しにかかる。それでもゴールを奪えず、80分にアレクシス・サンチェスとマルコ・アルナウトビッチを投入し、さらに攻撃的になった。
ナポリに90分を耐え抜かれたインテルだったが、アディショナルタイムに待望のゴールが決まる。サンチェスがペナルティーエリア手前で溜めてエリア右にパスを出すと、駆け上がったバンジャマン・パヴァールがグラウンダーのクロス。これを中央のラウタロ・マルティネスが決めて、ついに均衡を破った。
これが決勝点となり、インテルがスーペルコッパ制覇。1992〜1994年のミラン以来史上2チーム目の3連覇を成し遂げた。