交渉はやはりカタール・ワールドカップのときから
インテルに加入したタジョン・ブキャナンの代理人であるマイク・センコフスキが、『FcInterNews』の独占インタビューに応じた。
インテルは負傷で長期離脱となったフアン・クアドラードの代役として、以前から獲得が噂されていたカナダ代表のブキャナンを獲得した。24歳のブキャナンはどのような経緯でやってきたのだろうか。
インテルとの交渉はいつ始まったのか
「カタールワールドカップからだね。そのときは具体的な話じゃなかった。ただ、そのときから彼がインテルのシステムに完璧に合うであろうことは分かっていたんだ。だから、ミラノへ行く可能性が出てきたとき、そこに乗っかることにした。実際のところ、話し合いは至って普通のことだ。ほかの主要クラブとも同じような話をしてきた。それでも、インテルから連絡がきたことは最高だね」
あなたが移籍決定を伝えたとき、ブキャナンの反応は?
「どの選手も、トップレベルに到達することを夢見てキャリアを始める。そして、インテルのような素晴らしいクラブから声が掛かって、自分に合ったシステムで特長を発揮できる監督のもとでプレーできるとなれば、ただだだ素晴らしいことだ」
「その上で一つ付け加えたいのは、タジョンはそれでずっと笑っているような男ではないということだね。激しさと情熱を持っている。ずっと笑顔を絶やさないわけではないよ。でも、インテル行きを伝えたときはやっぱり笑顔だったけどね」
インテルの3-5-2
「彼にとって完璧なシステムだ。彼はFWとしてキャリアを始めた。そのあとウインガーになり、シラキュース大学でプレーしてMLSに行った。そこで元アメリカ代表監督のブルース・アレーナの指導を受けている。クラブ・ブルージュではウインガーだけでなくサイドバックもプレーし、いろいろなポジションを経験した。攻撃の爆発力があり、近年の努力で守備も大幅に向上しているよ」
「彼はウイングバックの適正が高い。スピードが抜群だ。試合を見れば、彼がそのスピードを活かしてスペースを狙うのが得意だということを分かってもらえるだろう」
エラス・ヴェローナ戦は一緒に観ていた。彼は何と?
「彼はサン・シーロでこのファンの前でプレーするのが待ち遠しいと言っていた。ファンの情熱が彼の気持ちを高めている。他ジョンは与えられたチャンスを活かすために努力を重ねていくよ。まだ学ぶべきことは多いが、そのためのメンタリティーは備わっている」
適応に時間がかかるかもしれない
「取り組まなけれいけないことは分かっている。チャンスをもらったら、ベストを尽くすだろう。彼はいつもそうしてきた。彼の気持ちは『僕はインテルにきた。全ての練習で全力でやる。チームメートや監督に好印象を与える。何も期待せずにチャンスをひたすら待つ』といったところだよ」
セリエAのカナダ人選手
「彼はスペシャルで、ゴールデンボーイだ。19歳か20歳で代表デビューを果たし、若い頃からトップでやってきた。タジョンは初めてセリエAでプレーする責任も分かっている。常に努力を惜しまない人で、この機会に値する。インテルは、彼の努力家の側面も評価して契約したのだと思っているよ」
なぜプレミアリーグなどではなかったのか
「シモーネ・インザーギのような監督とともにやる機会は大事だ。インテルのシステムもそうだね。インザーギが指導したウインガーのキャリアをみると、どの選手も素晴らしい成果を残している。そして、インテルは伝統のあるクラブだ。要するに、ブキャナンにとって、インテル以上の場所は世界中に存在しなかったということだ」