ユヴェントスとのスクデット争いは…
デヤン・スタンコビッチが、『Rai』の番組に出演して、古巣のインテルなど様々なテーマについて語った。『FcInterNews』が取り上げている。
現在ハンガリーのフェレンツヴァローシュで指揮を執っているスタンコビッチは、いまでもセリエAをチェックし続けている。
インテルとユヴェントスのスクデットレース
「モンツァ戦を見たが、見事だった。ただ、ユヴェントスはカップ戦がないというアドバンテージがある。準備の小さなアドバンテージだと感じていたが、監督となった今は、それがいかに影響のあることかは理解している。でも、インテルを優勝候補から外すことはできない。シモーネ・インザーギは素晴らしい仕事をしている。間違いなく優勝候補だ」
いまのインテルと3冠のときのインテルに共通点は?
「どちらもとても成熟していた。ジョゼ・モウリーニョのときのチームは、ほとんど30歳オーバーだった。みんな率直に意見を言ったし、団結していたよ。ロッカールームが強みだった。今のインテルにはそれを感じる。監督が全員の長所と短所を把握していて、それが成功の重要な要素になる」
ラウタロ・マルティネスかハカン・チャルハノールをフェレンツヴァローシュに連れて行けるとしたら?
「難しいよ。どちらも最高だからね。どっちも、と言いたいところだ。ただ、中盤の人間として、チャルハノール、フラッテージ、バレッラ、ムヒタリャンのみんなを称えたい。チャルハノールはディフェンスの前でチームに適応し、インテルの魂になっている」
チャンピオンズリーグのアトレティコ・マドリー戦は?
「厳しい試合になるだろう。準備がうまい2人の監督がいる。予想はできないけど、シメオネは長くアトレティコ・マドリーを率いているし、こういったビッグマッチに慣れている。ただ、チャンピオンズリーグの香りはインテルを引き上げる。またそれが見たいね。小さなところで勝負は決まる。もちろん私はインテルを応援するが、予想はしたくないね」
シモーネ・インザーギ監督は攻撃的になったと言われる。それはあなたからみても?
「ルカクを失ったが、テュラムのように攻撃にいろいろな解決策をくれる選手がきた。それで重心が上がり、相手エリア付近からのハイプレスをするようになった」
サンプドリアでの経験で得たものは?
「サンプは栄光のあるクラブだ。あのシーズンにおいて、ティフォージが唯一の太陽だった。私は全力を尽くしたし、選手たちも全力でやり切った。諦めたくなかったが、1月に結末のことは分かっていた。それでも真剣に取り組み続けたよ。サンプがうまくいくことを願っている。あれは本当にきつい時期で、もう誰にも経験してほしくない」
スベン・ゴラン・エリクソン監督の影響
「19歳でラツィオに加入した。エリクソンと一緒にできたことは幸運だとこれまでに何度も言ってきたね。指導の仕方とか、とても尊敬できる紳士だった。大きな影響を受けたし、彼の若手に対する接し方も今に活かしている。私がより良い人間になれていたとしたら、彼のおかげだ。(11日に膵臓がんを公表したが、)諦めないでほしい。闘ってほしい。私たちはみんな彼に寄り添っているし、エリクソンは闘うはずだ」
現在のサッカー界であなたに似ているのは?
「息子のアレクサンダルだね」
イタリア復帰は?
「分からない。いろいろとあるからね。ただ、イタリアで気に入らないのは、3日前に大絶賛されたかと思ったら、次の瞬間には解任とか言われるところだ。もっと監督が守られるべきだと思うよ」