インテル有利のジャッジという声に疑問のイタリア人記者
セリエA第19節のインテル対エラス・ヴェローナのジャッジが話題になっている。そんな中、リッカルド・トレヴィザーニ記者が『クロナケ・ディ・スポリアトーイオ』で残した発言が、インテリスタたちを喜ばせているようだ。
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ヴェローナ相手に苦戦したインテルは、1-1で後半アディショナルタイムに突入した。その際、アレッサンドロ・バストーニのファウルが見逃されてプレー続行となったあとでダヴィデ・フラッテージがゴールを奪い、これが決勝点になっている。
バストーニのファウルが取られるべきだったとして話題になっているところで、元審判のマウロ・ベルゴンツィは、「VARが導入されてから最悪のミス」とまで語った。
バストーニの行為がファウルに値していたことは疑いの余地がないだろう。ただ、「VARが導入されてから最悪のミス」というのは過度な表現かもしれない。
トレヴィザーニ記者は、VARを担当したルイージ・ナスカと、それを任命する側の問題だと強調しており、次のように話した。
「ナスカはユヴェントス対ボローニャでイリング=ジュニアとエンドイの接触を取らず、ユヴェントス対エラス・ヴェローナではファラオーニのありもしないファウルを取ってしまったVAR担当だ」
「ドゥダは1-0でインテルがリードしていたら、すぐに立ち上がってプレーに戻っていたはずだ。大事なポイントは、なぜナスカが優秀だと考えられているかだ。ミスをしたら2試合停止になるが、そうじゃないでしょう。優れた審判は10〜12人程度いる。残りの35人をどう派遣するべきか、審判連盟が分かっていない」
「私はオルサートが今季カンピオナートで7試合しか担当していないことに疑問を持つ。管理する側が何かおかしいのは明らかだ。審判連盟の規則的に問題があることは分かるが、それが根本的な誤りだ。VARの問題ではなく、それを使う側の問題だ」
「最初にバストーニを押したのはドゥダの方だ。ただ、じゃあそれでPKだったのか? 違う。いまはどんなことにもVARを用いているけれどね」
「VAR導入以来最悪のミスだという声があることを聞いた。ユヴェントス対サレルニターナのカンドレーヴァ、イリング=ジュニア、ラノッキアとベロッティ、クリスティアーノ・ロナウドの足がクラーニョの口に入ったシーンも覚えている。バストーニとドゥダの件は、そういったものに比べて大きなものではない。インテルを助けるためのジャッジだったというなら、アルナウトビッチに対するファウルでPKを取れば良かったわけで、ダルミアンのファウルも見逃せば良かっただけだ」
「バストーニのファウル? あれは肘打ちなのか? バストーニはその前にクロスボールが入ったときに押されて、そこに食ってかかって肩をぶつけた。ファウルではなかったとか、VARが介入する余地はないと言うつもりはないが、VARが呼び出すにはもっと深刻なことがあるべきだろう」