ターンオーバーで大失敗と思いきや…
29日に行われるチャンピオンズリーグ・グループD第5節のベンフィカ対インテルは3-3の引き分けに終わった。
ジョアン・マリオにハットトリック許す
すでにグループステージ突破を決めているインテル。この試合に勝っても首位が確定するわけではない状況で、セリエAの次節はナポリ戦ということもあり、前節ユヴェントス戦から8人の変更をして試合に臨んだ。
立ち上がりから落ち着かないインテルは、開始5分で失点。一度はオフサイドの旗があがったものの、VARでジョアン・マリオのゴールが認められた。
元インテルのジョアン・マリオは、古巣との試合で躍動。13分にはクリスチャン・アスラニがボールを奪われたところから、ヤン・ビセックのクリアが相手に当たってこぼれたボールを決められて早くも2点差になる。
インテルは26分にダヴィデ・フラッテージのスルーパスにマルコ・アルナウトビッチが抜け出すシーンもあったが決めきれず。反対に34分にはジョアン・マリオにハットトリックを許し、3点ビハインドで折り返した。
インテルの意地
ターンオーバーとはいえ、これ以上醜態をさらすわけにはいかないインテル。後半は立ち上がりから落ち着いて運び、前半とは違う表情を見せる。
反撃の狼煙は51分に上がった。CKからマルコ・アルナウトビッチがゴールを決める。前半同様、副審の旗があがったものの、VARでオフサイドなしと確認されて、得点が認められた。
58分には左サイドからフランチェスコ・アチェルビがクロスを入れると、フラッテージが完全にフリーでボレーシュートを放ち、1点差に詰め寄った。
69分には途中出場のマルクス・テュラムがペナルティーエリア内でドリブルを仕掛けてファウルを受けてPKを獲得。これをアレクシス・サンチェスが決めて、3点ビハインドから追いついた。
試合終盤にはニコロ・バレッラに対する危険なファウルで、ベンフィカのアントニオ・シルバが退場に。数的優位となったインテルは、9分のアディショナルタイムで逆転弾の機会をうかがうが、バレッラのシュートがポストに嫌われるなど、4点目は決まらない。
試合は3-3の引き分けで終了。思わぬ激闘となったが、インテルとしては悪くないムードで“消化試合”を終えた。