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こんなはずでは…。カルボーニはモンツァで苦戦中

インテル期待の18歳はまだ先発出場なし

2023/24シーズンのインテルは上々のスタートとなっているが、全てが狙い通りというわけではない。気になるポイントの一つは、バレンティン・カルボーニの現状だ。

飛躍のタイミングはまだ

18歳のカルボーニは、7月中旬にインテルからモンツァへのレンタルが決定した。昨季後半戦は常にベンチ入りし、途中出場ながらセリエAで5回ピッチに立った有望株は、レンタル移籍で経験を積むことになるはずだったが、ここまでモンツァでインパクトを残せていない。

今季のセリエA出場は11月6日時点でわずか4回。全て途中出場で、得点はゼロ。5日のエラス・ヴェローナ戦でようやく初アシストが付いたところだ。ただ、これも得点を決めたロレンツォ・コロンボのドリブル距離が長く、カルボーニの功績はそれほど大きくないのも事実だろう。

モンツァのラッファエレ・パッラディーノ監督はカルボーニの加入時、「一人の選手としてとても気に入っている。彼はまさに宝石だ。まだ自分の強さを理解していないが、我々はゆっくり成長させなければいけない」と、期待を込めて語っていた。

ただ、その言葉とは裏腹に、ほとんど出番がないのが現状だ。

今季のモンツァは急成長中のアンドレア・コルパニが中心選手。ダニー・モタ、パトリック・チューリアらがこれを支えており、5日のエラス・ヴェローナ戦ではコロンボもドッピエッタで高い評価を受けている。ジャンルカ・カプラーリが長期離脱となったものの、クラブはすぐにパプ・ゴメスを補強した。そのパプ・ゴメスがドーピング問題で離脱したことでどうなるかというところだ。

カルボーニは5日のエラス・ヴェローナ戦もベンチスタート。しかし、この日は66分の投入で、今季最長のプレータイムだった。1アシストを記録したこともプラスで悪くない印象を与えている。実際、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』の採点は6で、まずまずの評価だった。

モンツァでのブレークを期待されていたカルボーニだが、ブレークどころか、まだレギュラーの座もつかめていない。18歳という年齢を考えれば仕方のないことだとしても、理想を言えば、アレクシス・サンチェスが契約満了で退団する来年夏にはインテルが戦力としてカウントできるレベルになっていてほしいところだったが、現時点では難しいだろう。

飛躍の瞬間が待たれるカルボーニ。このままの状況が続けば、1月にレンタル先を変えるという選択肢も出てきそうだが……。

兄のフランコも出番なし

ちなみに、同じくインテルからモンツァにレンタルされている兄のフランコ・カルボーニも苦戦中。こちらはまだ今季リーグ戦の出場がゼロだ。

バレンティン・カルボーニの初アシスト

セリエA公式YouTube

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