ルカクを完封
29日に行われたセリエA第10節のインテル対ローマは、1-0でホームのインテルが勝利した。
ロメル・ルカクとの再会でも注目を集めたこのカード。笛を持ち込もうとしたファンは入場前に没収されるシーンもあったようだ。試合前のアップでは早速“裏切り者”へのブーイングが起こり、ルカクが笑みを見せる場面も。ただ、必要以上のヒートアップはなく、キックオフを迎える。
試合は完全にインテルペースでスタート。6分にハカン・チャルハノールが放ったミドルシュートがクロスバーを叩くなど、序盤からチャンスが続く。特に目立ったのはデンゼル・ドゥンフリースで、右サイドから躍動した。
ローマはルカクにボールが入るたびにブーイングが起こったが、そもそもルカクまでボールが届くことが稀で、一方的なインテルペースに。前半だけでインテルは11本(12本というデータも)のシュートを放つが、得点を奪えないまま折り返した。
インテルは後半のスタートからマッテオ・ダルミアンを投入。すでに警告を受けていたバンジャマン・パヴァールが下がる。後半もインテルが主導権を握る展開で始まったが、どちらも警告が増えてプレーが止まることが多かった。
66分にはローマにこの試合最初の決定機。ブライアン・クリスタンテがゴール前でヘディングシュートを放つも、インテルはここまでほとんど出番がなかったヤン・ゾマーがファインセーブでしのぎ、均衡は破れない。
なんとか寄り切りたいインテルは、81分に待望の先制点。途中出場のクリスチャン・アスラニが自陣から左サイドにロングボールを送ると、フェデリコ・ディマルコがコントロールして即クロス。グラウンダーの鋭いボールにマルクス・テュラムが合わせて1-0とした。父リリアン・テュラムがスタンドで見守る中で決定的な仕事を果たす。
その後はローマにチャンスを与えず、インテルは1-0で勝利。ユヴェントスを抜き返して首位を維持している。