マリック・チャウのようにイタリアで飛躍を目指す
今年夏の移籍市場でインテルにやってきたヤン・ビセックが、ドイツ『Geissblog』のインタビューに応じた。『FcInterNews』が伝えている。
インテルで夢のような生活を送っているのか
「時間が経てば経つほど、そのことを実感する。デンマークでプレーしていたとき、僕の名前が出てきたときは信じられなかった。本当にそうなって、今は自分の家がそこにある。イタリア語はまだまだ勉強しないとだけど、フランス語に似ているところもあるからだいたい理解はできているよ。イタリア語が完璧になったら、ここでの生活に完全に馴染めると思う」
インテルとの契約は5年。期待の表れ
「感謝しないとね。もちろん、最初のうちは我慢強く、チームに溶け込んで学ぶことが大事だ。でも、5年後には僕がトップクラスの選手になっているっていう評価だと感じている。ポテンシャルはあると思われている。時間は掛かるかもしれないけど、まずは成長だ。とにかく、長期的に考えることは正しいはずだね」
インテルにはカール=ハインツ・ルンメニゲ、ローター・マテウス、アンドレアス・ブレーメ、ユルゲン・クリンスマン、マティアス・ザマーといったドイツ人スターが所属した。
「交渉中によく読んだけど、あまり気にしていないよ。ただ、インテルで10人目のドイツ人選手として、伝統をうまく引き継げたらと思っている」
ドイツ人選手としては、ロビン・ゴセンスが8月までインテルにいた。事前に連絡を取ったことは?
「いや、ないよ。ロビンのことを個人的に知っていたわけじゃない。それでも僕が加入すると、たくさん話しかけてくれた。最初の数週間前ですごく助けになってくれたんだ。そのあと彼が移籍してしまったのは残念だけど、ベルリンでうまくいくことを願っているよ」
モンツァ戦でセリエAデビュー。サン・シーロはどうだったか。
「とてつもないスタジアムだね。ファンの声と熱に圧倒された。あんな応援を背に、ファンと一緒に戦えるなんて幸せなことだった。もちろん、監督から求められることもあってプレッシャーはある。でも、それよりもインテルの選手として公式戦に出て、次のステップを踏み出せたという喜びが強かった。少し古いスタジアムだけど、ピッチは完璧だし、最高の経験ができた。数分間でも使ってくれてた監督に感謝だね」
シモーネ・インザーギ監督との関係は?
「ここでは英語でのコミュニケーションがほとんどないから、言葉の壁は少しある。でも、だからこそ僕はイタリア語の勉強をしているし、監督が求めることをより正確に理解できるようになってきた。練習でアピールして信頼関係を築いていくことだね」
「まずは練習で僕が選択肢に入ることを示さなければいけない。正直、いままでは試合に出て当然くらいの感覚だったから、不慣れなところではあったね」
ドイツ代表に呼ばれる日は?
「今のところ連盟と連絡は取っていない。でも、インテルでプレーしていれば、代表監督に注目してもらえる。まずは自分がプレーすることだね。親友のマリック・チャウが良い例だね。彼は自分に出番がきたことで、代表からも声がかかった。いつかそうなることを願っているけど、今は心配していない。ミラノでやっているってだけでも大きなことだ」
「でも、EURO、それも自国開催のEUROに出られたら、最高だとは思うよ。もちろん、僕にとってはまだまだ遠い目標ではあるけどね」