本名はアラサン・トラオレ。亡命申請の手続きを開始とイタリアメディア
かつてインテルに所属したアサン・ニュクリを覚えているだろうか。インテルの下部組織で育ち、2015年にトップデビューを飾った有望株はまだ27歳だが、そのキャリアは完全に止まっている。ピアチェンツァ地元紙『リベルタ』が現在の状況を伝えた。
ニュクリは2015年にデビューし、ミラノダービーでのプレーも経験した。その後、2017年にウディネーゼへレンタルで移籍したが、その直後に心臓の問題を抱えていることが分かって離脱。プレーすることはないまま、インテルに戻ってきたが、そのまま表舞台から消えている。
事件が起きたのは2017年12月のことだった。パルマの検察が3人の男を逮捕。その1人がコートジボワール生まれのニュクリをイタリアに迎えた養父だったとされている。両親のふりをしたコートジボワール人の共謀もあり、イタリアに連れてきた際の書類は偽造され、この事件に巻き込まれた形になった。本名はアサン・ニュクリではなく、アラサン・トラオレであることも明らかになっている。
ニュクリは現在、不法滞在でイタリアから追放される危機に瀕しているという。ミケーラ・クケッティ弁護士がこの問題に対処しており、「現在亡命申請の手続きを始めています。彼も人身売買の被害者なのです」と語った。