久保建英にも苦しんだが勝ち点1
20日にチャンピオンズリーグ・グループD第1節のレアル・ソシエダ対インテルが行われ、1-1の引き分けに終わった。
バンジャマン・パヴァール、カルロス・アウグスト、クリスチャン・アスラニ、マルコ・アルナウトビッチが先発したインテルは、立ち上がりに大苦戦。10年ぶりにチャンピオンズリーグを戦うレアル・ソシエダの雰囲気に圧倒されて猛攻を浴びた。
この時間帯を乗り越えられずインテルは失点を許す。4分、ヤン・ゾマーからパスを受けたアレッサンドロ・バストーニが、完全に不利な状況でボールを運ぶことを選んでしまい、あっという間に包囲されてボールを失ってしまう。そのままブライス・メンデスにゴールを決められた。
時間の経過とともに試合はやや落ち着いたが、ラウタロ・マルティネスとマルコ・アルナウトビッチの連係がまだまだで前線にボールが収まらず、流れを引き寄せることはできなかった。
前半はほぼレアル・ソシエダペースのまま進み、1点差で済んで良かったと思えるほどの内容で折り返す。
追いかけるインテルは55分に3枚替え。アスラニ、アルナウトビッチ、バストーニが下がってダヴィデ・フラッテージ、マルクス・テュラム、フェデリコ・ディマルコが入る。ディマルコはそのまま3バックの左、フラッテージは左インサイドハーフで、ヘンリク・ムヒタリャンが中央に移った。
65分にはインテルがヒヤリ。中盤の競り合いでバレッラとブライス・メンデスが交錯。バレッラが相手の足を踏みつけたとして主審が即レッドカードを提示した。だが、映像で確認したところ、バレッラはブライス・メンデスに挟まれた足を抜こうとしただけだというジャッジで、レッドカードは取り消しとなる。
インテルは70分にムヒタリャンを下げてアレクシス・サンチェスを投入して攻撃の枚数を増やした。79分にはカルロス・アウグストのクロスからテュラムがゴールネットを揺らすも、カルロス・アウグストの抜け出しがオフサイドで得点は認められず。
それでも終盤にようやく流れを引き寄せたインテルは、87分に同点弾。セカンドボールを拾ったフラッテージがペナルティーエリア右手前から強引にシュートを狙うと、ミートしきれなかったボールがゴールを横切る形に。これを狙っていたのがサンチェスとラウタロ・マルティネスの2人。大外のラウタロ・マルティネスが冷静に決めて同点とした。
インテルは残り時間で逆転弾を狙いにいったが、決めきれず。最高の結果とはならなかったが、勝ち点1を持ち帰ることに成功した。