インテルにもミランにも有利なデータあり
16日のセリエA第4節でインテル対ミランのミラノダービーが行われる。『スカイ』がこの試合に向けた興味深い15の過去の事実を取り上げている。
通算戦績
今回のミラノダービーは通算238回目。勝ち越しているのはインテルで、89勝79分け69敗なっている。
レコード
2023年5回目のミラノダービー。これは暦の上での1年間で過去にない多さだ。カンピオナートでの2試合のほか、チャンピオンズリーグ準決勝2試合、スーペルコッパ・イタリアーナ1試合で計5試合となる。
インテルが史上初の5連勝狙う
2023年のミラノダービーは、インテルが圧倒的な強さを見せている。ここまで4連勝中で、合計すると7-0。ミラノダービーで4連続クリーンシートという記録はすでに達成済みで、5連勝となればインテル史上初のことだ。
土曜日の18時はミラン有利
2016/17シーズンから考えるとミランは24回のダービーでわずか4勝しかしていない。ただ、そのうちの3回が、土曜日の18時キックオフというのは奇妙な偶然だ。ミランは2020年10月、2022年2月、同年9月のミラノダービーに勝っており、いずれも今回と同じ土曜日の18時スタートだった。
最も多いスコア
ミラノダービーで最も多い最終結果は1-1のドロー。過去27回のダービーがこの結果だった。直近では2021年11月に行われたミラノダービーがこのスコアで終わっている。
意外にも初
インテルとミランの2チームが首位で並んでミラノダービーを戦うのは意外にも今回が初。1962年2月4日の対戦でもインテルとミランが首位だったが、そのときはフィオレンティーナも並んでいた。
なお、このときはインテルが2-0で勝利を収めている。ただし、最終的にスクデットを獲ったのはミランだった。
同勝ち点対決は2001年以来
インテルとミランが同じ勝ち点で戦うミラノダービーは、2001年5月11日のことだ。両者とも勝ち点44で対戦し、ミランが6-0で歴史的な大勝をしたゲームである。ただし、最終順位はインテルが上回り、インテルが5位、ミランが6位でフィニッシュした。
ミランのタブー
2022/23シーズン前半戦のミラノダービーでミランは逆転勝利を飾った。しかし、それ以降ミランは逆転での白星がない。
インテルがいつも先制
過去10回のダービーでは、2022年の引き分けに終わったコッパイタリアを除いて、全試合でインテルが先制している。ミランが最後にインテル戦で先制したのは、2021年のコッパイタリア準々決勝で、ズラタン・イブラヒモビッチが得点を挙げた。ただし、この試合はインテルが2-1で逆転勝利を収めている。
2点差からの敗北
ミランは2020年2月9日のミラノダービーで2点のリードを手にしたあとで4失点して敗れた。この日以降、2点リードから敗れたことはない。
ラウタロ・マルティネスのお得意様
インテルのラウタロ・マルティネスは、ミランからこれまでに8ゴールを決めている。カンピオナート4ゴール、コッパイタリア2ゴール、チャンピオンズリーグとスーペルコッパ・イタリアーナで1ゴールずつだ。
インテルの選手でこれを上回るのは2人だけ。12ゴールを挙げたジュゼッペ・メアッツァと、11ゴールを挙げたステファノ・ナイアーズだ。
オリヴィエ・ジルーにとってもお得意様
オリヴィエ・ジルーがミランに加入してから最も多くのゴールに関与している相手がインテルだ。これまでに3ゴール1アシストを記録している。
ミランでのハカン・チャルハノールの数字
ハカン・チャルハノールはミランでの4年間で32ゴール48アシストを記録した。同じ期間でこれだけの得点関与をしたミランの選手はいない。
古巣対戦
両チームには元ミランで現インテル、元インテルで現ミランという人物がいる。チャルハノールのほかには、マッテオ・ダルミアンとフランチェスコ・アチェルビが元ミランの選手だ。元インテルの現ミランは選手ではおらず、ステファノ・ピオリ監督がこれにあてはまる。
ミラノ出身レフェリーは初
今回のミラノダービーでは、シモーネ・ソッツァが主審を務める。ミラノ(モンツァ・ブリアンツァのセレーニョ出身)のレフェリーがミラノダービーを裁くのは史上初。これはレフェリーの所属支部による担当試合の制限をAIAが撤廃したことが影響している。
例外としては1977年のミラノダービーを担当したパオロ・カザリン。こちらはAIAのミラノ支部所属だったが、出身がヴェネツィアで、ミラノ支部にあとから転籍した形だった。