84試合警告なしだったインテルGK
インテルのヤン・ゾマーの記録が、まさかの形で終わった。スイス代表で初の警告を受けている。
ゾマーが招集されていたスイス代表は12日、EURO2024予選グループIでアンドラ代表と対戦し、3-0で勝利を収めている。
ゾマーはベンチから試合を見守ったが、不思議な形でイエローカードを提示された。
68分、スイスはダン・エンドイがカウンターを仕掛けたところ、相手に後方からスライディングを食らって止められた。このプレーを巡って両チームがもみ合いになり、スイス側としてはレッドカードを求めたものの、主審はイエローカードを出すにとどまり、さらに喧嘩両成敗ということで抗議をしたマヌエル・アカンジにも警告が出ている。
ただ、ひとしきりピッチ上の騒動がおさまると、アゼルバイジャン人の主審はスイスベンチに向かい、ムラト・ヤキン監督とゾマーにも警告。映像を見る限り、2人ともそこまで過激なことはしておらず、困惑の表情だった。
ベンチに警告が出ること自体はそこまで珍しいものではない。ただ、ゾマーにとっては非常に珍しいことだった。34歳のゾマーはスイス代表で84試合に出た実績があるが、その間一度も警告を受けていなかった。代表で初のイエローカードが出場していない試合というのは、奇妙なことだろう。
クラブキャリアで警告と無縁というわけではないものの、クリーンなタイプとして認知されているゾマー。こういった形でのイエローカードは、心外かもしれない。