「彼は天才」
現役時代にミランで活躍し、引退後はミランの監督を務めたあとでインテルの監督にもなった元ブラジル代表のレオナルドが、インテル監督就任の経緯を語った。ブラジル『Globoesporte』でのインタビューを『FcInterNews』が取り上げている。
2009/10シーズン終了後にミランの監督を退任したレオナルド。同年12月には、ラファエル・ベニテス監督の後任として、インテルを指揮することになった。
当時を振り返り、レオナルドが次のように話している。
「2010年にミランを出て、一度活動を辞めたんだ。ほかの仕事があったわけじゃなくて、完全にキャリアを中断したんだよ」
「マッシモ・モラッティ会長とは絆が深くて、家族も子供たちもつながっていた。インテルでプレーしていたブラジル人選手たちが縁でね。彼から12月、クリスマスに電話をもらった。何度かやりとりがあって、私は何度も『それは無理です』って答えていたんだ」
「夜中に彼の家で会うことになって、そうなるともう道筋は決まっていたよ。私は本能が赴くまま行動してきた。そこでは何かに巻き込まれ、気づけば彼の中に引きずり込まれていたね」
「両クラブでプレーしたスターたちと違うのは、私の場合、より深くミランと繫がっていた。だからこそ重く、日に日にそれは重さを増した。ダービーは常に重いものだった」
もちろん、反発はあった。中には脅迫めいたものもあったという。
「何度もあったよ。でも、問題ない。ポジティブなことなんだ。モラッティ会長に『レオ、これだけの人を一人の男が動かしているんだ。素敵なことじゃないか』って言われていてね。彼は本当に天才だよ」