16歳でデビュー後伸び悩み→デンマークで飛躍(最終更新2023/7/13)
インテルは2023年7月12日にヤン・アウレル・ビセックの加入を発表した。デンマークのオーフスからやってきた若手は、これまでほとんどノーマークだった。いったいどんな選手なのだろうか。
プロフィール
ヤン・アウレル・ビセック(Yann Aurel Bisseck)
生年月日:2000年11月29日(22歳)
国籍:ドイツ
ポジション:センターバック
身長:196cm
これまでのキャリア
2000年11月にケルンで生まれたセンターバックで、両親のルーツはカメルーン。2007年にケルンの下部組織に入団した。以後、順調に成長していく。15歳のときにはU-17ドイツ代表でプレーし、ドイツの世代別代表で常連になっている。
ケルンでは16歳11カ月でトップデビューを果たし、同クラブの史上最年少ブンデスリーガデビュー記録を塗り替えた。だが、なかなかトップ定着に至らず、ドイツ国内のキール、オランダのローダ、ポルトガルのヴィトーリア・ギマランイスへのレンタルを経験。新型コロナウイルスの影響や、ケガによる離脱もあってレンタル先でもうまくいかなかった。
それでも、2021年夏にレンタルで加わったオーフスで定位置を獲得すると、すぐに完全移籍の話がまとまり、同年10月に完全にオーフスの選手になった。2026年までの長期契約で迎えられたが、700万ユーロの設定された契約解除金を利用してインテルへ移籍することになっている。
U-21ドイツ代表としてU-21欧州選手権に出場。チームは不振に終わったが、ビセックは初戦でセットプレーからヘディングシュートを決めていた。
プレースタイル
196cmの長身が魅力なビセックだが、その体格に似合わない柔軟性があると評判。オーフスでは3センターの中央を担当し、U-21ドイツ代表では4バックの右センターを務めている。クラブではボランチに入ることもあったとのこと。3バック適正が求められるインテルにおいて、この特徴は重要かもしれない。
2022/23シーズンのオーフスでは公式戦35試合に出場。センターバックでありながら5ゴール3アシストを記録していることからも分かるとおり、攻撃参加は得意。この点でアレッサンドロ・バストーニやミラン・シュクリニアルやマッテオ・ダルミアンのようにぐんぐん攻撃に参加していくことが想像できる。
『スカイ』はクリーンなプレーするタイプのセンターバックであることも指摘。実際、ビセックは2022/23シーズンに不動のレギュラーとしてリーグ戦全試合にフル出場したにもかかわらず、警告はわずか3回だった。
マメ知識
- 『transfermarkt』によるとオーフスがケルンからビセックを買い取った際の移籍金は67万ユーロ
- 『transfermarkt』の2022年12月22日アップデートの市場価値は150万ユーロ