絶好のチャンスをいかせるか
チャンピオンズリーグ決勝を控えるインテルは、2022/23シーズン最終節のトリノ戦で大幅なメンバー変更が噂されている。
セリエAデビューのチャンスがささやかれる一人、デニス・クラートロはどんな選手だろうか。
プロフィール
デニス・クラートロ(Dennis Curatolo)
生年月日:2004年4月3日(19歳)
国籍:イタリア
ポジション:FW
身長:179cm(?)
これまでのキャリア
クラートロはコモ出身のアタッカーで、インテルの下部組織で育ってきた。U-13からコンスタントにゴールを決めてきた様子。特にU-18チームで過ごした2021/22シーズンは大活躍で、公式戦38試合に出て19ゴールを記録して話題になった。U-18のカンピオナートでは20試合で14ゴールと圧倒的な力を見せつけている。
今季はクリスティアン・キヴ率いるプリマヴェーラが主戦場で、公式戦37試合で6ゴールという数字。フランチェスコ・ピオ・エスポジトの活躍やキヴ監督が左サイドで起用することもあって得点数は下がっているが、ロメル・ルカクが負傷離脱しているときにはトップチームに呼ばれてベンチ入りする機会もあった。
チャンピオンズリーグ決勝を控えるインテルは、マンチェスター・シティとの大一番に向けてトリノ戦で主力を休ませる見通し。エスポジトやバレンティン・カルボーニがU-20ワールドカップ参加で不在の間にチャンスが回ってきそうだが、この機会を最大限にいかせるだろうか。
プレースタイル
キヴ監督が左ウイングで起用していることからも分かるとおり、生粋のストライカーというよりは器用なタイプでスピードもあるアタッカー。ただ、やはりストライカーらしく、シュート技術とゴールセンスの高さが評価されている。
プリマヴェーラではPKキッカーを担当することも多く、冷静に決めている印象。上記の身長179cmはクラブからのオフィシャルのものではなく現在の正しい情報かは分からない。ただ、いずれにしてもプロのセンターフォワードとしてはやや厳しい体格にも見える。それでもヘディングも苦手ではなくコンスタントに頭でもゴールを挙げている。
マメ知識
- Curatoloのアクセントは「a」。
- イタリアの辞典『トレッカーニ』によると、「curàtolo」はもともとシチリアの一部で使われていた言葉。牧場や農場などで年間契約で働く人たちを指す言葉だった。ただし、クラートロは北イタリア・コモ出身。クラートロの両親もシチリアとは縁がない(『ガゼッタ・デッロ・スポルト』)。