インテルはミラノダービー3連勝
チャンピオンズリーグ準決勝ファーストレグのミラン対インテルが10日に行われ、アウェー扱いのインテルが2-0で先勝した。
コンディションが注目されたラファエル・レオンは間に合わず。ミランはサレマーカーズが左サイドに入った。インテルはブロゾビッチ先発の可能性が報じられていたが、チャルハノールがレジスタを担当。バレッラとムヒタリャンがその脇を固めた。
試合は立ち上がりから予想外の展開に。開始8分、チャルハノールのCKにジェコがボレーで合わせてセットプレーで先制する。
ミランが動揺する中、インテルはさらにたたみ掛けた。11分、左サイドでバレッラのパスを受けたディマルコが早めにグラウンダーのクロスを中に入れると、下がって受けかけたラウタロ・マルティネスが見送る。このボールに後ろから出てきたムヒタリャンがフリーで受けて、冷静にGKメニャンとの1対1を制し、早くも2点差とした。
完全に主導権を握ったインテルは、16分にチャルハノールがポスト直撃のミドルシュートを放つなど猛攻。ミランはベナセルがひざを痛めて交代を余儀なくされ、さらに厳しくなった。
31分にはインテルにPKのジャッジ。スローインを受けたラウタロ・マルティネスがケアーと入れ替わって前を向き、トモリを切り返しでかわしたところで転倒した。たしかにケアーの手はラウタロ・マルティネスに触れていたが、VARで判定が覆ってノーファウルに。メニャンらはラウタロ・マルティネスにシミュレーションで警告を出すべきだとマンサーノ主審に抗議したが、ラウタロ・マルティネスとケアーはお互いを認め合うようにタッチを交わした。
その後はミランがやや落ち着いたが、反撃の狼煙は上がらず。2-0で前半を終えた。
後半は追いかけるミランがボールを持つ展開。51分には最初の決定機が訪れたが、ペナルティーエリア右からジュニオール・メシアスがフリーで放った左足のシュートは、だいぶ枠の外に外れた。63分にトナーリのシュートがポストに当たるなど、ミランはゴールに迫ったが決めきれない。
持たせるにしても押し込まれすぎたインテルは、70分にジェコとディマルコを下げてルカクとデ・フライを投入。ルカクのフィジカルで前線にタメをつくり、ダルミアンを左サイドに移して守備を強化した。
結局後半はスコアが動かす、2-0で試合終了。インテルが決勝進出に大きく前進した。セカンドレグは現地時間16日に行われる予定だ。