過去に大舞台を経験したミラン出身DF
元イタリア代表のフランチェスコ・ココが、『コッリエレ・デッラ・セーラ』でチャンピオンズリーグ準決勝のミラノダービーについて語った。
ココは現役時代にインテルとミランの両クラブでプレーした経験がある。ミランのプリマヴェーラで育ったあと、複数クラブへのレンタルをへて、2002年にインテルに加入。クラレンス・セードルフとのトレードという形だった。
今回のエウロダービーはどのような心境で見るのだろうか。
「勝てばエベレスト登頂みたいな気分になり、負ければ痛恨、そんな感じだね。(2002/03シーズンのエウロダービーは)0-0と1-1の2度の引き分けで敗退して気分は良くなかったね。けど、幸運にもアウェーゴールルールは変わったね」
「ティフォージがほかのチームとの対戦も見てみたいという気持ちは分かるけど、エウロダービーの壮大さはすごいね。歴史に残る大イベントであり、『あそこにいたんだよ』って子供や孫に言い伝えることができるものだ」
「(ファーストレグでは)残り5分のところで僕は負傷したんだ。セカンドレグは84分にマルティンスのゴールで追いついて、僕は一人でロッカーへ行った。あまりのテンションでね。ラジオを聞いて、ティフォージの歓声で解釈していたよ。アッビアーティがカロンのシュートを止めたときに歓声があがったんだ」
「ロッカーに戻ってきたチームメートは無言だったよ。僕も数日間はダンマリだったね。素晴らしいグループだったんだ。当時のリーダー? ヴィエリ、ディ・ビアージョ、マテラッツィだね。キャプテンのサネッティはもっと静かだった」
「どっちがエウロダービーに勝つ? どのダービーも有利不利はない。確かにインザーギはカップ戦で特別なフィーリングがありそうだ。技術よりも頭の勝負だ。僕はミランを応援するよ」
ミランで育ってインテルへ行ったときのことについても語っている。
「セードルフとのトレード? どのみちインテルへ行っていたね。モラッティ会長とオリアーリはバルセロナでプレーしているところを見て、数カ月前から僕に興味を持ってくれていた。そのときはミランからのレンタルだったんだけど、テリム監督とうまくいっていなくてね。テリムからアンチェロッティに監督がかわってミランが呼び戻そうとしたけど、そのときにはもう決めたあとだったんだ。バルセロナとの5年契約がプレ合意だったけど、それも辞めたよ。僕の運命はセードルフに決められたわけじゃなくて、結果として彼とのトレードになったいうことでしかない。僕は無名の選手だったわけじゃないんだ」
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