エウロダービー・シーズン3の結末は
インテルは19日のチャンピオンズリーグ準々決勝セカンドレグでベンフィカを下し、ベスト4進出を決めた。前日にナポリを撃破したミランとのミラノダービーが実現する。
チャンピオンズリーグでのミラノダービー、通称エウロダービー(EURODERBY)。準決勝での激突は過去に1度あった。2002/03シーズンだ。
インテル、ミラン、ユヴェントスの3チームがベスト4に残った、イタリア勢としては非常に思い出深いシーズンである。
このときのエウロダービーは、ファーストレグが0-0で終了。セカンドレグは前半アディショナルタイムにアンドリー・シェフチェンコのゴールでミランが先制。インテルは終盤にオバフェミ・マルティンスのゴールで追いついたものの、最後に最後にモハメド・カロンのシュートをクリスティアン・アッビアーティがセーブし、アウェーゴール差でミランが勝ち上がっている。
その後ミランは決勝でユヴェントスにPK戦の末に勝利を収めてビッグイヤーを掲げた。
この優勝の主役の一人となったのはGKジーダだったが、2004/05シーズンの準々決勝での再戦も話題の中心になった。
このときはミランがファーストレグで2-0と先勝。インテルホームのセカンドレグでもミランが3-0で勝っており、スコア的には一方的だ。ただ、このゲームは1-0で終了している。
シェフチェンコのゴールでミランが先手を取ったあと、奇跡を信じるインテルは後半にエステバン・カンビアッソがゴールを決めたかに思われた。しかし、これが認められずにいると、インテリスタたちが大荒れ。ゴール裏からピッチに向けて発炎筒を投げ込み、そのうちの一つがGKジーダに当たって中断。そのまま終了となり、ミランの3-0勝利として扱われた。マルコ・マテラッツィとマヌエル・ルイ・コスタが大量の発炎筒が投げ込まれた光景を見つめる写真は、誰もが一度は目にしたことのあるだろう。
かつてヨーロッパの頂点に立ったミラノの両雄。その後低迷を経験して再びチャンピオンズリーグ決勝の舞台を目指して戦う。それだけでも十分にドラマチックだが、今回のエウロダービーではどんな歴史が刻まれるだろうか。
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