ルカクの年俸があれば若手獲得は可能に
「インテルがロメル・ルカクに見切り」。17日付け『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が一面でこう記している。
ロメル・ルカクは2020/21シーズンのインテルで大活躍したあと、チェルシーへ移籍。しかし、チェルシーでは思ったような働きを見せられず、昨年夏にレンタルという形でインテルに戻ってきた。
シーズン序盤はレンタル延長の話がチェルシーと進むと報じられていたものの、ケガによる離脱もあってルカクの調子は上がらず。記事によると、インテルはチェルシーと再び交渉するつもりはなく、今季いっぱいでレンタルを終えることを決断したという。
インテルはレンタルでルカクを迎えているが、サラリーだけでも大きな負担となっている。手取りで1200万ユーロ、総額で2000万ユーロを超える給料だ。ただ、2020/21シーズンはセリエAで24ゴールを決めていたが、今季はわずか3ゴール。かつての輝きは失われている。
『ガゼッタ』によると、インテルは、ルカクに支払っているサラリーを別のことに使う道を選んだ。もちろん、若く有能で、クラブの財産になり得る選手の獲得だ。
その意味で、これまでに頻繁に話題になっているマテオ・レテギの獲得話は動くかもしれない。そのほかにマルクス・テュラム、最近ではロイス・オペンダへの関心も報じられている。若手というカテゴリーではないが、『ガゼッタ』はリヴァプールとの契約が満了に向かっているロベルト・フィルミーノの名前も挙げた。
たとえばレテギであれば、獲得に必要な金額は1800万ユーロほどとされている。それであれば、ルカクの年俸負担とさして変わらない。ならば、今後さらに価値を高める可能性もあるレテギを選ぶということのようだ。
これからルカクの将来が変わるほどの活躍があれば、また状況は変わるはず。だが、ここまでの結果を考えると、当然の流れかもしれない。