バイエルン・ミュンヘン戦に登場か
インテルのバレンティン・カルボーニが、1日に行われるチャンピオンズリーグのバイエルン・ミュンヘン戦でピッチに立つかもしれない。それも、先発で出場という可能性まで噂されている。
インテルに新たなシンデレラボーイが出てくるのか。17歳のカルボーニを紹介する。
(11/2追記:バレンティン・カルボーニはバイエルン戦に途中出場。先発ではありませんが、チャンピオンズリーグデビューと飾りました。これに伴い、記事を一部修正しています。)
プロフィール
バレンティン・カルボーニ(Valentín Carboni)
生年月日:2005年3月5日
国籍:アルゼンチン
ポジション:攻撃的MF、右ウイング、セカンドトップなど
身長:183cm
これまでのキャリア
バレンティン・カルボーニの父は、元カターニアのエセキエル・カルボーニ。兄のフランコとともに父の古巣であるアルゼンチンのラヌースで育ったあと、イタリアへ渡り、カターニアの下部組織に入団。そこでのパフォーマンスが注目され、2020年1月にインテルの下部組織に移った。
まだ17歳のバレンティンだが、将来性は以前から高い評価を受けている。今年3月にはトップチームデビューがまだという状況ながら、アルゼンチンのA代表に招集された。これはアルゼンチン代表がすでにワールドカップ出場を決めたあとで余裕のある時期だったことなども影響しているが、母国が期待する才能であることは間違いないだろう。
その後、兄のフランコは今年夏にカリアリへのレンタルが決まった。19歳の兄は、ここまでセリエBで8試合に出場。うち先発は3回と、まだ定位置確保とは言えない状況だが、コンスタントにピッチに立っている。
兄と離ればなれになったバレンティンは、インテルのプリマヴェーラでピッチに立ちつつ、トップチームにも食い込み始めている。
10月1日のセリエA第8節ローマ戦でトップデビューを飾り、その1カ月後にチャンピオンズリーグデビューの機会がやってきた。
プレースタイルなど
ロメル・ルカクの離脱中にトップ帯同が続いたバレンティン・カルボーニは、今季カンピオナート・プリマヴェーラで5試合に出場して2ゴールを決めている。UEFAユースリーグではバイエルン・ミュンヘン戦とビクトリア・ブルゼニ戦でそれぞれ1ゴールを決めている。
サイドバックに入る兄に比べて攻撃的なバレンティンは、プリマヴェーラでは右ウイングかセカンドトップでの起用が多い。左足には自信を持っており、右サイドからカットインしてミドルシュートやクロスにつなげる形が十八番。中央で起用された際は密集の中でも仕掛ける技術があり、違いをつくる選手として相手をはがしていくことが期待できるタイプだ。
トップチームの非常時に備える5番手として準備をしているバレンティン・カルボーニ。今後の成長に注目したい選手の一人だ。