サンプドリア戦で事件
10月30日に行われたインテル対サンプドリアの一戦でスタンドで起きたことについて、議論が白熱している。これを受けて、インテルも対応を急ぎ始めたようだ。
ウルトラスのレジェンドが死去
この一戦では、後半にインテルのゴール裏ががら空きになる事態が起きた。これは、クルヴァ主導で行われたもの。
ウルトラスの有名人であるヴィットーリオ・ボイオッキが自宅の前で襲撃を受けた。69歳のボイオッキは銃弾5発を浴び、病院で死亡した。
「襲撃」ということからも想像させるように、ボイオッキはクリーンな人間ではなく、これまでに複数の有罪判決を受けている身で、スタジアムに入場することも禁止されている。
だが、ボイオッキの死を悼む一部ウルトラスが、故人に敬意を示すため、クルヴァ・ノルドから撤退するように一般の客にも指示。中には当然一般の家族もおり、泣きながらその場に残ることを望んだ子供もいたそうだ。
インテルの対応に非難
10月31日、テレビ番組『Tg7』のコメンテーターであるエンリコ・メンターナ氏は、自身のフェイスブックでインテルを非難した。
「インテルはクラブとしてサン・シーロで起きたことについて、何も言わない気なのだろうか。お金を払って観にきた人に対し、犯罪者の死を悼むために出て行けと強制できるのであろうか。組織的なウルトラスは、ルールや法律の外で活動できるのだろうか。レーガや連盟は、サポーターグループの周囲で頻繁に発生している大小の違反行為から目をそらし続けるのだろうか」
「昨夜起きたことは、イタリアのスタジアムが整備されていく中で起きた非常に侮辱的な問題だ。皆さんは、このまま見て見ぬふりをし続けていいのだろうか」
インテルは動き出す
『FcInterNews』によると、これを受けて動き出しているようだ。
インテルはクルヴァ・ノルドから追い出されたファンに対して、何らかの形で補償することを検討している。具体的にはまだ決まっていないものの、チケット代の払い戻し、別の試合のチケットプレゼントなどで対応するつもりのようだ。