エンポリでブレークの「ブロゾビッチの控え」候補
エンポリは6月30日、クリスチャン・アスラニのインテル移籍を正式に発表した。いったいどのような選手なのか。今夏注目の一人を改めて紹介する。(6/15に掲載。移籍決定を受けて6/30に一部編集して掲載しています)
プロフィール
クリスチャン・アスラニ(Kristjan Asllani)
国籍:アルバニア
ポジション:守備的MF
生年月日:2002年3月20日(20歳)
身長:179cm
センスあふれる20歳の守備的MF
アスラニはアルバニア生まれ。2歳のときに家族でイタリアのピサに移住した。2012年にエンポリの下部組織に入団すると、順調に成長を続け、2021年1月13日のコッパ・イタリア、ナポリ戦でトップデビュー。同年9月のカリアリ戦でセリエAデビューを飾った。
2021-22シーズン前半戦はベンチに入り、試合終盤に投入される選手だったが、2022年2月からスタメンに定着。サムエル・リッチのトリノ移籍により、レギュラーポジションをつかんだ形だった。
アスラニは身体能力に圧倒的な特徴があるわけではない。特に指摘されるのは、ポジションセンスの良さ。守備的MFとしてのバランス感覚に優れていることが評判だ。そういった意味でも、インテルはマルセロ・ブロゾビッチの控えに打ってつけと考えたのかもしれない。
エンポリでボランチの選手として評価を高めたアスラニだが、攻撃的なポジションをこなす器用さもあるとされている。実際、第36節インテル戦では4-3-2-1の2列目に入り、素晴らしいセリエA初ゴールを記録した。
『transfermarkt』の昨年6月末時点のアスラニの評価額は20万ユーロ。それが1年で1000万ユーロになっている。そして、インテルは1400万ユーロ+ボーナスという条件を提示したとされている。その後の報道によると、インテルは400万ユーロのレンタル料を支払い、完全移籍時に1000万ユーロ。さらに、最大で400万ユーロのボーナスが発生する条件で交渉をまとめたものとみられている。