ナポリも日程面で有利
第31節まで消化したセリエAは、残すところあと7節。スクデットレースの本命がインテルなのではないかという議論が続いている。日程面で有利だと主張するイタリアメディアが相次いでいるところだ。
ユヴェントスのマッシミリアーノ・アッレグリ監督は、インテルとの大一番を落とした後、自分たちがスクデットレースから脱落したことを宣言した。同時にインテルが優勝候補の本命だと強調。「インテルが日程的にミランやナポリよりもシンプルだからだ」と、その理由を語っている。
カンピオナートの現時点での順位と、今後の日程を整理してみよう。
セリエA順位(4/4時点)
- ミラン(勝ち点67)
- ナポリ(勝ち点66)
- インテル(勝ち点63)※1試合未消化
- ユヴェントス(勝ち点59)
首位ミランは最もタフ?
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首位にいるものの、ミランは厳しいという見方は少なくない。次節はアウェーでのトリノ戦で、その次が残留争い中のジェノアとのゲームだ。コッパ・イタリア準決勝のインテル戦の直後にはラツィオ戦。第35節はチャンピオンズリーグ出場権争いをしている可能性があるフィオレンティーナと戦わなければいけない。第36節の相手であるエラス・ヴェローナは、すでに残留を決めてリラックスしている可能性もあるが、ラスト2試合はアタランタ、サッスオーロと難敵が続く。
タンクレディ・パルメーリ記者は、それに加えて、最近の得点力不足にフォーカスした。直近5試合でわずか4得点、ホームここ6試合で4ゴール。引き分けに終わったボローニャ戦以前から苦しい状態にあったことは明らかで、ナポリやインテルに比べてパーソナリティーに欠けているとした。
ナポリは最も有利?
ミランと同じく7試合を残すナポリは、今後の数試合が山場。それを乗り越えると、ゴールが見えてくる。フィオレンティーナ、ローマとホームゲームが続き、その後エンポリとのアウェーゲーム。ホームに戻ってサッスオーロと対戦する日程。ラスト3試合はトリノ、ジェノア、スペツィアが相手。このうちトリノとスペツィアは安全圏に入っている可能性が十分に考えられる。また、ジェノアについては、第37節を迎える時点で降格が決まっていても不思議ではない。今後の試合結果にもよるが、少なくともミランより勝ち点を稼ぎやすいのは確かだろう。
不安要素を挙げるとすれば、最近の失点の多さ。カンピオナートでは7試合連続失点中で、シーズン序盤の安定感はどこへやら。終盤戦に向けて強固な守備を取り戻したいところだ。
インテルは状況次第か
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8試合を残すインテルは、次節がホームでのヴェローナ戦。その後、敵地でスペツィアと対戦する。ミランとのコッパ・イタリアを挟んだあとはホームでのローマ戦だ。
このローマ戦を終えたあとは、比較的簡単な相手が続く見込み。ボローニャ、ウディネーゼ、エンポリ、カリアリ、そしてサンプドリア戦が最終節となっている。カリアリ、サンプドリアは対戦時に残留争いの重要な局面にいるかもしれないが、こちらもミランに比べれば簡単なスケジュールと言えるはずだ。
とはいえ、楽な相手にこそ苦しんできたインテル。簡単に勝てるときほど、足もとをすくわれやすいもの。今季のカンピオナートは、最後まで接戦になりそうだ。
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