流れを変えた交代カード
2月5日のミラノダービーで、インテルは前半に先制したものの、後半に逆転されて1-2と敗れた。
ターニングポイントのひとつとされるのが、両チームの交代だ。ミランのステファノ・ピオリ監督はフランク・ケシエを下げてブラヒム・ディアスを投入し、このスペイン人アタッカーが逆転に貢献した。
一方、インテルのシモーネ・インザーギ監督は、先制点を挙げたイバン・ペリシッチやラウタロ・マルティネスを70分に、イエローカードをもらったハカン・チャルハノールを73分にベンチへ下げた。そして直後の75分から3分間で2失点し、逆転負けしている。
インテルはリーグ最多の交代回数
これを受け、7日の『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、インザーギの采配に注目した。インザーギは10月のユヴェントス戦を除き、23試合中22試合で5枚の交代カードすべてを使っている。計114回の交代はジェノアと並んでリーグ最多だ。
同紙は「主導権を握るために広いエリアをカバーし、典型的センターフォワードの不在で多くの選手がボックス近くまで前進する必要があることから、エネルギーの消耗が激しい」ことが理由と分析した。
また、ラツィオ戦、ユヴェントス戦、今回のダービーの3試合で、交代前後で点差状況が悪化しており、一方でヴェローナ戦、アタランタ戦、サッスオーロ戦、ヴェネツィア戦の4試合で好転したと伝えている。
「イエロー・ルール」の是非
さらに、インザーギはイエローカードをもらった選手を交代させる傾向にあり、これは議論を呼ぶところだと指摘した。例えば、交代回数がラウタロと並ぶ最多のチャルハノールは、16回のうち6回がカードをもらってからの交代だ。
「カードをもらっても試合の残りをマネジメントすることはできないのか? 例えば、アルトゥーロ・ビダル投入でひどくレベルを下げることなく、チャルハノールをなんとか残すことはできなかったのか」
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