激戦を称賛しつつ苦言も
元イタリア代表監督のアッリーゴ・サッキが、6日付『ガゼッタ・デッロ・スポルト』で、5日に行われたミラノダービーに言及した。
首位インテルを勝ち点4差で2位ミランが追う展開で迎えたダービーは、前半にホームのインテルが先制。だが後半、75分からの3分間でオリヴィエ・ジルーがドッピエッタ(2得点)。ミランが逆転勝利し、消化が1試合多いながらインテルとの差を1ポイントに縮めている。
サッキは「誰が前半終了時にミランが勝つと思っただろうか?まさに皆無だ。こういう不思議さからも、サッカーは美しいものだ」と、白熱の一戦を称賛。そのうえで、「国際レベルに達するには、両チームともプレスに関してかなり成長が必要」と苦言も呈した。
「イタリアでは戦略より戦術を考えることが多い。両軍の長所と短所が見えた。インテルはプッシュすべきときにせず、ミランは前半につくるより相手を妨げることだけ心配した。国際レベルでそういうミスは高くつく」
優勝候補の筆頭はインテルのまま
ミランの勝利でスクデット争いは激化したが、サッキは「インテルが最強で変わらない。こういった痛手を吸収するのは簡単じゃないが、グループのクオリティーは他を上回る」と分析。ミランは「冷静を取り戻し、前半戦の自分たちに戻らなければならない」と助言している。
「つまり、コレクティブということだ。彼らには他の技術やフィジカル、経験がない。チームスピリット、犠牲を払う精神でそれを補わなければならない」
「ひとつのチーム、団結したグループだったとき、ミランは成功を築いた」
インテル対ミラン:ハイライト
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