セリエAは31日、個人賞各賞の受賞者を発表した。
セリエA年間優秀選手賞は、月間MVP同様、Netco Sportsのトラッキングデータを基に、Stats Performが高度な解析をしてデータを作成して決定する。スタッツや技術だけでなく、ポジションなどのデータも用いることで、ボールのないときの動きの有効性なども分析しているとのことだ。
各賞受賞者は以下のとおり。
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セリエA2020/21MVP:ロメル・ルカク
セリエAのシーズンMVPは、大方の予想通り、インテルのロメル・ルカクが選出された。
インテルのスクデットの原動力となったルカクは、高強度のスプリント(20km/h超)が1試合あたりで約1kmを記録している。ボールキープ力は圧倒的で、これにより味方に多くのスペースをもたらした。
24ゴール11アシストも偉業だ。1シーズンで20ゴール10アシスト超は、Optaがデータを集計開始した2004/05シーズン以降で初の出来事である。
ルカクは自身のSNSで「神様ありがとう。アントニオ・コンテと彼のスタッフに心から感謝している。このタイトルは、インテルのティフォージのためのものだ。シーズンを通して僕たちを支えてくれてありがとう」と記した。
最優秀FW:クリスティアーノ・ロナウド
29ゴールを挙げて得点王に輝いたユヴェントスのロナウドが、最優秀FWに選ばれた。
ロナウドは95.9%の確率で適切なタイミングで適切な場所にいるとデータは示している。エネルギーの消耗を抑えることにも長けていて、問題が発生した際にフィジカル的なピークをぶつけることが95%でできているとのことだ。
最優秀MF:ニコロ・バレッラ
インテルのバレッラが、年間最優秀MFに選出された。
ミランのフランク・ケシエらも高く評価されたシーズンだったが、インテルのスクデットに貢献したバレッラが受賞している。技術的にも肉体的にも高いレベルで安定していたバレッラ。1試合平均で3.4kmが高いインテンシティの動きで、プレーの選択も93%が有効というデータ。中~高難易度のパスを6割以上成功させている点も評価されている。
最優秀DF:クリスティアン・ロメロ
アタランタのロメロが、シーズン最優秀DFに輝いた。
インテルの3バックが高い注目を集めたシーズンだったが、ロメロも見事なパフォーマンスを見せ、アタランタの躍進に貢献した。
最優秀GK:ジャンルイジ・ドンナルンマ
ミランのドンナルンマが、最優秀GK賞を受賞した。
今シーズンのセリエAでのクリーンシートは14回。これはインテルのサミル・ハンダノビッチと同数だが、セーブ数で差をつけている。ドンナルンマは92回、ハンダノビッチは72回だった。また、ペナルティエリア外からのシュートは66%をセーブ。ミラン退団が確実になっているドンナルンマが、イタリアを代表する守護神であることを示した。
最優秀U-23プレーヤー:ドゥシャン・ブラホビッチ
フィオレンティーナのブラホビッチが、U-23のベストプレーヤーに選ばれた。
21歳のブラホビッチは、セリエAで21ゴールを記録。リーグ全体で4位という好成績を残した。シュート決定率は25%を誇り、46回の決定機演出という数字だ。1試合平均で急加速76回と急ブレーキ90回を記録し、相手の守備陣を苦しめている。また、ボールのないところでも1試合平均1km以上のスプリントを記録。前線からの守備でも存在感を示した。