インテルのハビエル・サネッティ副会長が、Twitchチャンネルの『2010misterchip』にゲスト出演して、様々な質問に答えた。その様子を『FcInterNews』が取り上げている。
ピッチ上のリーダーシップ
「私が良いカピターノだったかは分からない。模範を示そうとはしたよ。言葉ではなく、態度と姿勢でそうしてきた。引退すると感じる。トロフィーは別としても、結局大事なのはチームメート、対戦相手、自分たち・そして相手のティフォージ、そういった人の敬意を受けることだ。それは素晴らしいことだね。そういった意味で、私は常にまわりの敬意を受けてきた。カピターノは一人で決めるものじゃなく、チームメートと一緒に解決していくものだ。それが組織にとってとても大事なことだね」
あまりプレーしていないときに特に助けになった仲間は?
「たくさんいすぎるけどね。たとえばトルドは、ジュリオ・セーザルの加入で2番手になった。でも、いつも正しい姿勢でいたよ。イバン・コルドバもだね。ひざの負傷のあとで出番が減ったけど、ピッチに入るたびにベストを尽くしていた」
ジョゼ・モウリーニョについて
「ジョゼはとても共感があった。とても説得力のかる監督でインテルをすごく向上させた。1年目にスクデットを勝ち取り、チャンピオンズリーグはマンチェスター・ユナイテッドに負けた。その夜はとても悲しく、彼はモラッティ会長に5選手を獲得して来シーズンこそ優勝しますと言ったんだ。彼は素晴らしいパーソナリティとインテリジェンスを持っている」
「(チャンピオンズリーグ優勝後の退任は)知らなかった。グループ全体が全てを捧げた2年間だった。45年間チャンピオンズリーグで優勝していなかったんだ。特別なシーズンだったね。簡単なことじゃない。インテルは3冠を達成した唯一のクラブだ」
バルセロナ対インテル
「バルサは印象的だった。全員のレベルが高くて、本当に厳しかった。ファーストレグは先制されたけど、3-1で勝った。セカンドレグはさらにしんどくなると分かっていたよ。11対11でもしんどいっていうのに、モッタの退場でさらに困難になった。勝つ手段は一つだけだった。グループとして信じられないほどの精神力を見せられたね。苦しみ抜く必要があることは分かっていたよ」
フェノーメノ・ロナウド
「彼は間違いなくマシーンだった。フェノーメノだったよ。1年目は印象的だった。まさに唯一無二だったね。それからケガがあった。ラツィオ戦でトラブルが起きたとき、スタジアムがあり得ないほど沈黙した。決勝だったけど、みんな関係なしだった。ロニーの状態だけが心配だったね。彼が苦しんでいるのを見て私たちもショックを受けた。ロニーは多くの南米人と同じで前向きな人だ。だからすぐにインテルに適応したんだ」
インテルはスクデット目前
「最後の一歩が必要だ。2年間の努力が実を結ぼうとしていることがとてもうれしく思う。コンテと彼のスタッフ、そして選手たちが並外れたことをしている。昨年はあと少しのところまでいったけど届かなかった。その中で仕事への取り組み方が生まれ、選手が大きく成長した」
右サイドでお気に入りの選手は?
「ダニエウ・アウベスだ。あと(ゴンサロ・)モンティエルもすごく良い。それに私たちにはハキミがいる。彼の年齢も考えると、素晴らしい未来が待っているね」
監督になるつもりは?
「全然。監督になる必要性を感じたことがないんだ。私のプロフィールは、ディレクターに適していた。スポーツに限定せず、360度全方位に向かってだね。自分の決断に満足している。現役引退後に確信を持って取り組んできたよ」
インテルの外からのオファーはたくさんある?
「そうだね。でも、インテルは私にとって家族だ。どのクラブでも起こるようなことじゃない。ずっと我が家のように感じているよ」